憲法記念日の3日、沖縄県神社庁や日本会議沖縄県本部などが主催する「憲法シンポジウム」が那覇市内で開かれ、元統合幕僚長の河野克俊氏が「台湾有事は沖縄の有事」と題して記念講演を行った。
河野氏は、2021年にアフガニスタンから米軍が撤退したことを例に挙げ、「米国が孤立主義に戻りつつある」と指摘。憲法改正することで「日米同盟を堅固なものにしておかなければならない」と語った。
また、憲法9条について、1項は「保持すべき」としながらも、2項については「自衛隊の実態とあまりにも懸け離れている」として、自衛隊の存在を解釈で定義する「不誠実な対応から卒業すべきだ」と訴えた。
シンポジウムでは、沖縄選出の國場幸之助衆院議員も講演した。國場氏は皇室について「次の世代に残るのは秋篠宮悠仁親王殿下しかおられない現状を沖縄県民もよく考えなければならない」と投げ掛け、「安定的な皇位継承をするためにも、国民の分断を生まない形でしっかりと憲法について議論していく必要がある」と述べた。また有事やパンデミックなどを念頭に緊急事態条項明記の重要性も強調した。