竜王戦第6局に期待膨らむ 秋田県大仙市角間川町の旧本郷家住宅

将棋の竜王戦第6局が秋田県大仙(だいせん)市角間川町(かくまがわまち)の旧本郷家住宅で12月に予定されている。

藤井聡太竜王に伊藤匠(たくみ)7段が挑戦する竜王戦は7番勝負。すでに第1局は10月6・7日の両日開かれ藤井竜王が1勝した。先に4勝した棋士がタイトルを取るため、関係者は「今後もしも3勝2敗となれば第6局(12月6、7日)開催の可能性は否定できない。町では勝負飯も準備している」と期待を寄せる。

会場予定の旧本郷家住宅は、国登録有形文化財で所有者が市に寄贈している。同家は明治期の秋田三大地主の一つで、内部を一般公開している(写真は玄関正面)。

解説によると、角間川地区は日本有数の穀倉地帯である横手盆地の中央部に位置し、県内一の大河・雄物川(おものがわ)とその支流の横手川の合流点であり、上方と結ぶ中継河港として繁栄した。その象徴とも言える豪奢(ごうしゃ)な明治の母屋、昭和レトロの洋館、漆塗りの文庫蔵など江戸末期から明治・大正・昭和初期の建築美が見られる。「近代造園の祖」長岡安平による庭園も美しい。

建物内部には天然秋田杉や黒柿など高価な木材が使われ、約4㍍の高い天井の客間や、障子やガラス戸の意匠も凝っている。

大仙市では、21・22日の両日に夜間ライトアップし、同市特産品の「杜仲豚(とちゅうとん)」を使った肉うどんや地元角間川地域の銘菓を販売。また大曲駅から無料の送迎バスを運行する。

(伊藤志郎、写真も)

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