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堤朗写真展「鳥の桃源郷を切り撮る」

生き物を網羅した作品展

堤朗写真展

秋田県の大潟村で専業農家を営み写真を撮り続けている堤(つつみ)朗(あきら)氏の写真展「鳥の桃源郷を切り撮る」が10月29日まで大仙市の県立農業科学館で開かれ、約60点を展示している(写真)。大潟村干拓博物館で昨年開催し好評だった企画展の連携展。

大潟村は周辺の市町村と水で隔てられ、連絡通路は橋だけ。耕作地に防風林や公園、大小の水路、街があり、穀物が落ち、昆虫や小動物、鳥類が集まる。広大な田園風景も含め、それら生き物を網羅した作品展だ。

鳥類は確認されているだけでも272種類と膨大。特筆すべきは、すでに絶滅していたハクガンとシジュウカラガンが1990年代からの復元計画で復活しつつあり、両者の姿も写真に収まっている。「ハクガンはほとんどが大潟村で越冬」と説明文にあり、鳥類の貴重な生息地として国内外の関心を集める。

ヨシの茎に止まってさえずるオオセッカ、本州では同村でしか繁殖しないアリスイ、モグラを捕まえるアオサギ。オオヒシクイやマガン、夕焼けの寒風山とガンの群れなどは美しい。一方、小鳥を狙う猛禽(もうきん)類も多く、着地しようとするチュウヒ、ダイサギを襲うオオタカのメス、ノスリやオジロワシ、ミサゴの姿も。

カブトムシやクワガタ、チョウトンボや、アズマヒキガエルを食べるシマヘビの写真もあり、生態系の豊かさが分かる。

(伊藤志郎、写真も)

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