日本共産党 現役党員の東郷ゆう子さんを除籍 「相談もなく党外から訴訟を行ったため」

無効求め提訴、12日に初公判

東郷ゆう子さんのX(ツイッター)の投稿

4月9日の兵庫県議選に日本共産党公認候補で出馬した東郷ゆう子さん(41)が8月25日付で除籍処分となったことが、このほど分かった。東郷さんは約3年前に入党し同県灘民主商工会(民商)の事務局員となり、県議選落選後に灘民商から「選挙活動を怠った」などの理由で解雇され、「解雇に関する調査のため」と称した党員権利制限処分を受けていた。

これに対し、東郷さんは「支離滅裂かつ事実無根であり、違法だ」などと訴え、灘民商を相手に労働審判手続きの申し立てを行うとともに、共産党中央委員会、県委員会、東灘・灘・中央地区委員会、灘民商、味口俊之神戸市議を相手取り「権利制限処分無効確認」等を求め神戸地方裁判所に提訴した。労働審判手続きを巡っては8月22日に初公判が行われた。

しかし、同月29日、党東灘・灘・中央地区委員会から東郷さんの自宅に「連絡」の手紙が直接投函され、①党員として説明に応じないどころか党に対し不当な口実で2023年6月30日に訴訟を起こした②党内の問題を機関に一度も相談することなしに党外から訴訟を行うなどは党規約を認めない行動であり、党員としての資格を明白に失っている――とした上で、「党規約11条にもとづき、党から除籍する」と通知された。県常任委員会で除籍を確定したのが8月25日だったとしている。

この通知を受け、東郷さんは「権利制限処分無効確認」を「除籍処分無効確認」に変更し、9月12日の初公判に臨むことになった。

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