
東北の夏を彩る仙台七夕まつり(仙台市)が6日、開幕した。伊達政宗が仙台藩主だった400年以上前から続くとされる東北三大夏祭りのひとつ。期間は8日までで、200万人以上の来場が見込まれている。
仙台市中心部のアーケード街には約250本もの笹(ささ)飾りが飾られ、「吹き流し」と呼ばれる長く垂れ下がる飾りの間を縫って歩く。昨年は感染対策のため、地上から2メートル以上離して飾っていたが、今年は高さは制限されていない。午前中から家族連れなど大勢の人で賑(にぎ)わい、色とりどりの飾りを前に記念撮影するなど、杜(もり)の都の伝統行事を楽しんでいた。
今年は4年ぶりに飲食販売の露店が設置されるなど、新型コロナウイルス流行以前と同規模で開催している。隣接する名取市の鈴木真知子さん(41)は、4歳の息子を初めて連れて来場、「活気のある仙台の七夕らしさが戻ってきた。子供に体験させてあげられてよかった」と話した。