トップ国内木原官房副長官の妻の元夫が不審死「事件性ある」と指摘

木原官房副長官の妻の元夫が不審死「事件性ある」と指摘

再捜査の元取調官が会見

記者会見する佐藤誠氏(着座した手前の人物の奥隣) =28日、東京都千代田区(村松澄恵撮影)

木原誠二官房副長官の妻の元夫が2006年4月に不審死した事件を巡る再捜査で、取り調べを担当した警視庁捜査一課の元刑事が28日、東京都千代田区の文春ギャラリーで記者会見し、「自殺」とされた元夫の死亡について「事件性がある」との見解を語った。再捜査は18年10月に終了したが、一部のユーチューバーの間で疑問視され、週刊文春が疑惑に触れる報道を行い、捜査の終了について政治的圧力の有無も取り沙汰されていた。

記者会見した元刑事は、警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係で取調官だった佐藤誠氏。木原氏の妻の元夫、安田種雄さんが東京都文京区の自宅で死亡したことについて、室内の遺体や刃物、血痕の不審な状況から18年4月から再捜査が始まったが、結論が出る前に同年10月末に突然終了。捜査を終了する際は通常、被害者遺族に「自殺か殺人か」などの結果を告げるが、それもできなかった。佐藤氏は「終わり方が異常。普通の終わり方じゃない」と話した。

佐藤氏は同誌の取材に応じ、さらに記者会見を開いた動機について、露木康浩警察庁長官が13日に「法と証拠に基づき、適正に捜査、調査が行われた結果、証拠上、事件性が認められないと警視庁が明らかにしている」とコメントしたことだと語った。これを聞いて「カチンときた」「なぜ被害者遺族の悲しみを逆なでするようなことを言うのか」と憤りを感じ、知り得ることを語るつもりになったという。

佐藤氏は「自殺を示す証拠は全くない」と断言し、殺人事件としての「事件性がある」と述べ、露木氏のコメントと異なる見解を示した。ただ、捜査終了に「政治的圧力」があったかには言葉を濁らせた。

事件の捜査資料を知る元取調官の異例の記者会見に、会場には100人を超えるマスコミ関係者が駆け付け、場外にも40人ほどあふれ、主催者側が緊急にモニターを設置するなど関心の高さをうかがわせた。

一方、死亡した元夫、安田種雄氏の遺族は20日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「ただ真実が知りたい」として警察に再捜査を求める上申書を提出したことを発表した。その内容も公表し、「息子は血まみれで、眼(め)を見開いたまま倒れていた。血は天井まで飛び散っており、右太ももの20~30㌢先には、細長いナイフがきちんと置かれていた」など、遺体を発見した状況などを話していた。

木原氏の妻の代理人は、週刊文春の報道に対し同誌発行元の文藝春秋を相手に日本弁護士連合会に人権救済を申し立てた。また週刊文春の報道について、木原氏から「捜査に圧力を加えたとの指摘は事実無根だ」との説明を受けたと松野博一官房長官は28日、記者会見でコメントした。

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