【G7広島サミット2023】軍事・財政支援を継続 全日程終え閉幕  ゼレンスキー氏が対面参加

先進7カ国首脳会議(G7サミット)を終え、 議長国として平和記念公園で会見する岸田文雄 首相=21日午後、広島市中区(竹澤安李紗撮影)

19日から3日間の日程で広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)は21日、ウクライナのゼレンスキー大統領が対面で出席して討議を行い、すべての日程を終えて閉幕した。ロシアの軍事侵攻に対し、G7側は軍事と財政の両面で結束して支援を続けると伝達。岸田文雄首相とゼレンスキー氏は個別対談も行い、両国の連帯を確認した。

議長を務めた岸田文雄首相は平和記念公園で総括記者会見し、法の支配に基づく自由と平和を守り抜くと同時に、「核兵器のない世界という理想を追い求める」と決意を示した。

首相は、核軍縮・不拡散に関する「広島ビジョン」について各首脳の理解が得られたことに「歴史的な意義を感じる」と述べ、「力による現状変更のための核兵器による威嚇・使用はあってはならない」と主張。77年間、核兵器が使われなかったことに触れ、「核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならないことを確認した」と力を込めた。

首相はまた、平和を希求し、広島に集う各国のリーダーたちや明日を担う若者や子供たち、先の大戦を知る人々を「ヒロシマ市民」と総称し、「世界80億の民が全員、『ヒロシマ市民』となった時、この地球上から核兵器はなくなるだろう」と訴えた。 

「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国には「耳を傾ける」と表明。「グローバルサウスを含む国際社会全体の経済安全保障を強化していくことが必要だ」と述べた上で、食料・気候危機へ一体的に取り組む方針も示した。

中国に関しては、「国際社会で責任ある一員として行動すべきだ」と主張。「台湾海峡の平和と安定の重要性」を確認した。G7首脳声明では、「中国の経済的発展を妨げようとしていない」と前置きした上で。「デカップリング(分断)ではなく、過度な依存によるリスクを低減させる」とした。

サミットの総括である首脳声明は、ゼレンスキー氏が急遽(きゅうきょ)対面で参加したこともあり、最終日を待たずに20日夜に発表された。

(広島サミット取材班)

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