
広島県内5市町の神楽団体で構成される広島神楽団が21日、G7サミットの国際メディアセンターで大蛇の衣装を披露した。広島の伝統芸能「広島神楽」の演目「八岐大蛇」に登場する大蛇で、そのダイナミックな動きを見た人たちからは「すごい」「びっくりした」と驚きの声が上がった。

長さ17~18㍍になるという大蛇と記念写真を撮る人も多く、中には大蛇に巻き付かれた状態で撮りたいという人も。大蛇の演者たちもサービス精神たっぷりで、突然後ろから飛び掛かったり、お互いに喧嘩してみせたりと、見ている人たちの笑いを誘った。

演目「八岐大蛇」は、スサノオノミコトが巨大な人食い大蛇に毒酒を飲ませて成敗する物語。大蛇の衣装は和紙製で軽く、演者はとぐろを巻いたり尾を持ち上げたりとさまざまな「技」を持つ。目を光らせたり、演目中には口からは花火を発射することもできるという。初めて神楽の大蛇を見たという海外の女性は「怖かったけど、意外にかわいい」と笑顔を浮かべた。
