トップ国内原爆資料館 G7首脳の記帳公開 核兵器ない日へ「共に進もう」

原爆資料館 G7首脳の記帳公開 核兵器ない日へ「共に進もう」

外務省は20日、広島市で開催中の先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせ、G7首脳が19日に広島平和記念資料館(原爆資料館)を訪問した際の芳名録への記帳内容を公開した。岸田文雄首相は「歴史に残るサミットの機会に議長として、各国首脳と共に『核兵器のない世界』をめざすためにここに集う」と記した。

米国のバイデン大統領は「資料館で語られる物語が、平和な未来を築くという私たちの義務を思い出させてくれるように」と願い、「世界から核兵器を最終的かつ永久になくせる日に向けて、共に進もう」と呼び掛けた。

フランスのマクロン大統領は、「共感の念をもって広島で犠牲となった人々を追悼する責務に貢献し、平和のために行動することだけが、私たちに課せられた使命」と記した。

イギリスのスナク首相は「広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない」とし、「心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということ」と決意を誓った。

カナダのトルドー首相は、「広島と長崎の人々の計り知れない苦悩に厳粛なる弔慰と敬意を表する」と記した。ドイツのショルツ首相は、「この上なく強い決意で平和と自由を守っていくとの約束を新たにする」と決意し、「核の戦争は決して再び繰り返されてはならない」と強調。イタリアのメローニ首相は、「闇が凌駕(りょうが)するものは何もないということを覚えておこう。過去を思い起こして、希望に満ちた未来を共に描こう」と呼び掛けた。

ミシェル欧州理事会議長と欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長も記帳し、原爆犠牲者に思いを馳(は)せ、自由と平和を守る決意を綴(つづ)った。

米国は原爆を投下した当事者で、米英仏の3カ国は核保有国。G7首脳による資料館視察は全面非公開だった。

(広島サミット取材班)

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