
性的少数者らが強調
性的少数者(LGBTなど)理解増進法案について、「性別不合当事者の会(=森永弥沙事務局長)」などの4団体は1日、東京都内で女性や性的少数者など当事者からの声を紹介しながら、「性自認」の法制化に対して反対の立場を示した。
性暴力の被害者支援を長年行ってきた織田道子さんは、女性専用の空間ができたのは、過去に多くの性犯罪が起きた背景があることを指摘し、「防犯の観点を忘れられては困る」と述べた。その上で、すべての人が安全な生活を送るためにどうするのかが重要だと強調した。
バイセクシャルで小説家の森奈津子さんは、メディアに登場するLGBT活動家の意見に反対するとネット上で攻撃されるとし、「議論ができない状態がつらい」と話した。さらに政治家が意見を求めることの多いLGBT活動家は「性的少数者の総意ではない。うのみにしないで」と呼び掛けた。
4団体は3月、法案において拙速な法案審議を避けることを求めた共同要請書を岸田文雄首相と各政党党首に送付している。