
中華民国(台湾)の建国記念日に当たる「双十国慶節」111周年を祝うレセプションが5日、都内のホテルで開催された。主催した台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表はあいさつで、日台間に正式な国交はないが関係は「家族、兄弟のように極めて緊密」であり、「形式的な政治的関係を超越している」と語った。
また、8月4日に中国が軍事演習で発射した弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したことを念頭に「『台湾有事は日本有事』は一つの概念ではなく、既に発生した事実だ」と指摘。日台は「名実共に運命共同体」と訴えた。さらに、日台は「災害時の相互扶助を活(い)かして、相互防衛の具体的協力を強化しなければならない」との認識を示した。
謝氏は最後に、今月13日から台湾が入国時の水際対策を緩和することに触れ、日本人に向けて「台湾にお越しください」と満面の笑みで呼び掛けた。