トップ国内【世日クラブオンライン講演会】最優先は人口減少問題 評論家・篠原章氏 沖縄知事選の行方

【世日クラブオンライン講演会】最優先は人口減少問題 評論家・篠原章氏 沖縄知事選の行方

オンラインで行われた世日クラブの定期講演会で語る篠原章氏=27日、千葉県市川市

世日クラブ講演

世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良)の定期講演会が27日、動画サイト「ユーチューブ」の配信を通じて行われ、評論家の篠原章氏が「沖縄は『復帰50年に相応しい知事』を選ぶことができるのか?」と題して講演した。

篠原氏は、米軍基地が沖縄の負担になっているというイメージに対し、実際は約9000人の雇用や「基地負担」に対する国からの多額の補助金など、基地の存在に支えられていると指摘した。さらに「最優先なのは基地問題ではなく、人口減少問題への対応策。なぜなら、あらゆる政策を動員しなければならないからだ」と強調。既に県の出生率は下がり、高齢化率も上がってきており、雇用条件や教育水準などの改善の必要性を訴えた。

その上で、基地政策は「憲法改正し、安全保障について対等なテーブルで話し合えるようになることが重要だ。玉城デニー知事は日米合同委員会に自分を入れるよう言っているが、日米安保条約や憲法にも及ぶ話。安全保障政策的にも、地方自治体の首長が首を突っ込むのは控えた方がいいだろう」と述べた。

さらに9月11日に実施される県知事選について言及。佐喜真淳前宜野湾市長は7月の参院選に出馬した古謝玄太氏を陣営に迎え、「知事になった時の副知事」として共に県内を巡っており、そのセット戦術が「功を奏している」と分析した。

那覇市内で行われた総決起集会には1万人以上が参加しており、「反基地の人たちも同じ場所でよく集会をしているが、1万人には達していない」とし、佐喜真候補の追い上げに「目が離せない」と評価。玉城知事に関しては「強いが票は減っている。人口減少などの政策は、玉城知事の認識レベルでは難しいだろう」と語った。

講演に先立ち、近藤会長は「中国は本格的な対台湾戦、日中戦争へと大きく舵(かじ)を切った。沖縄は日本の最前線基地だ。来月行われる県知事選が日本にとって重要な意味を持つ」とコメントを寄せた。

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