【ウィーン小川敏】日本の安倍晋三元首相が8日、参院選挙の応援演説中に銃撃され死去した事件を、ドイツのメディアも「日本の元首相、安倍氏死去」などの速報で流した。
ドイツ公共放送は襲撃事件直後、「安倍元首相は演説中に2回、背後から撃たれ重傷を負った。病院に向かう途中は意識はあった」と報じ、67歳の安倍元首相については「日本で最も長く務めた首相だ」と伝え、回復に期待を寄せていた。
欧州の代表的週刊誌「シュピーゲル」電子版は安倍元首相の写真を大きく掲載し、「安倍元首相、襲撃後、死去」という見出しを付け、日本のメディアから詳細な事件の様子を伝え、安倍氏の生前の活動を紹介した。シュピーゲル誌は「日本は世界で最も厳しい銃規制を敷いている国だ。世界で最も安全な国の一つで、銃器所持にはゼロ寛容の国だ」と述べ、元首相への銃撃事件を驚きをもって受け止めている。