特別展「椎名誠 旅する文学館」仙台

自筆原稿や取材ノート200点

全著書約300冊を自由に読むことができるコーナー

作家・椎名誠さんの「旅」をテーマにした特別展「椎名誠 旅する文学館」が現在、仙台文学館で開催中だ。昭和19年、東京都生まれの椎名さんは、会社員を経て昭和54年にデビューし、「昭和軽薄体」と呼ばれる独特の文体でエッセーや国内外の旅行記、私小説、SF小説など幅広いジャンルの作品を発表。

同展では、椎名さんの旅の軌跡をたどりながら、旅行記の一節(文章)を写真と共に展示し、「椎名作品の魅力と旅の醍醐味(だいごみ)」を伝える。また、椎名さんが旅先で手に入れた品々のほか、椎名さんと共に世界を巡ったテントや靴も並べた。

自筆の原稿や取材ノート、学生時代の日記、若い頃に制作した雑誌、愛用のワープロなども含め、計約200点を紹介する。

会場には、椎名さんの全著書約300冊を自由に読むことができるコーナーも設置。「旅のはなし、旅の思い出」「あやしい探検隊シリーズ」「赤マントシリーズ」「小説-超常小説」「小説-私小説、あるいはわが人生」などジャンル別に並べ、椎名さんによるコメントも添える。

同館学芸員の本多真紀さんは「新型コロナウイルス禍でなかなか旅行に出掛けられない状況が続いている。身近な話題から世界の秘境といわれるような土地まで、椎名さんの多彩な旅とその作品の魅力を感じてもらい、旅の楽しさや醍醐味、世界の広さをあらためて感じて、ご自身も次の旅のイメージを膨らませていただければ」と話している。同展は26日まで。

(市原幸彦)