「赤旗」の庁舎内配布 6年間入退名簿不記入

富士見市役所 共産党市議団に是正勧告

埼玉県富士見市役所
埼玉県富士見市役所

埼玉県富士見市役所の庁舎内で日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」を配布するなどの際、入退名簿に記入し許可証を得なければらないにもかかわらず、約6年間共産党市議団はそれを怠っていたことが、このほど本紙の調べで明らかになった。このため、市は同市議団に是正勧告を行った。

問題の発端は、「しんぶん赤旗」の配達員が2016年1月5日、富士見市役所の警備員に暴力行為を行い逮捕されたことにある。この事件を知った市民が2月5日、富士見市議会議員に対して庁舎内管理規則を遵守(じゅんしゅ)し、庁舎内で無許可での職員への物販行為をしないよう庁舎管理担当部署に「毅然(きぜん)とした態度」を求める陳情を提出。3月議会でその陳情が可決された。

その後、市側は毎年、「市庁舎行為承認申請書」を受けて「許可」「不許可」の決定と、その条件、または不許可の理由を通知してきた。共産党市議団も毎年、その手続きを踏んできた。ところが、市が「運用として入退名簿の確認が必要」との理由で「市庁舎行為の入退簿記入とバッチの着用について文書でお願いした」にもかかわらず、その要請は守られなかった。

本紙が約半年間にわたる「市庁舎行為入退簿」を市に情報公開請求して明らかになったところによると、本紙のほか、生命保険会社などは逐一、会社名、許可証ナンバーを記入してあるが、「しんぶん赤旗」の文字は一度もない。また、許可される時間帯は、「正午から午後1時まで」となっているが、入退簿に記入がないため、庁舎内での集金・勧誘などがいつ行われているのかの実態が不透明なままだ。今後、市が「毅然とした態度」で把握に乗り出すのか否か注目される。