惨敗の都議補選「赤旗」は評価 逆風自民より野党は低迷

立憲と関係の「深まり」強調

東京都議会議員補欠選挙が5日、東京都知事選と共に投開票された。大田区、北区、日野市、北多摩第三の四つの選挙区で行われ、地味ではあるが自民対野党の政党対決選挙だった。結果は自民党機関紙「自由民主」(7・14)が「全選挙区で勝利」と書く通りだが、前回敗れた「大田区、北区、北多摩第三の3選挙区で議席を奪還」した。

一方、知事選・補選とも全て敗北した野党は深刻だ。知事選では小池百合子氏の366万票に次点ながら共産、立憲民主、社民、新社会、緑の党の野党共闘で臨んだ宇都宮健児氏は84万票と勝負にならない。

しかし、共産党機関紙「しんぶん赤旗」6日付は、「都知事選宇都宮氏への期待広がる/野党共闘深まる」の見出しで小池晃書記局長の記者会見を伝え、「選挙戦後半に向けて宇都宮氏の訴えに支持が広がっていった」と述べ、補選でも大田区、北区で立憲民主の候補を共産が支援し、日野市、北多摩第三で共産候補を立憲民主が支援する「相互支援」により、「立憲民主党などとの共闘関係、信頼関係はいっそう深ま」ったと評価した。

同紙7日付でも6日の同書記局長の会見から、「日野市の党公認の清水とし子候補も、北多摩3区の田中とも子候補も、党史上最高の得票」と強調している。

が、知事選で2014年に宇都宮氏は共産などの推薦で98万票を得ている。この時、民主党は細川護煕(もりひろ)元首相の支援をして細川氏は95万票だった。今回は民主党が分裂したとはいえ立憲民主などの支援が加わっても84万票だ。

これでは党と党の結び付きは強くなったかもしれないが、却(かえ)って共闘の結果、票が減っていると言わざるを得ない。

昨年参院選の東京都での比例票は共産が65万票、立憲102万票だから、参院選で立憲が集めた票が他に逃げたとみられる。補選も同様だ。

安倍内閣・自民党は河合前法相と妻の案里参院議員の公職選挙法違反や黒川弘務前東京高検検事長の人事問題で逆風にある。これを立憲・共産などの野党共闘でも追い風が吹かず全敗では、それ以上に深刻な低迷状態だ。

編集委員 窪田 伸雄

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