インタビュー

【持論時論】 若者が稼げる経済政策必須に 待ったなしの少子化問題 元衆議院議員 大泉博子氏に聞く(下)

元衆議院議員の大泉博子氏は先回、国民の人気取りに執着する政治家と、その政治家に忖度(そんたく)する官僚によって日本の政治の質の低下に言及。少子化問題に関する政策で、効果の低いはずの現金給付に頼らざるを得ない背景を読み解いた。最終回は少子化問題の核心となる若者の結婚率を上げるにはどうすべきか尋ねた。

最優先すべきは地域住民 大手メディアは沈黙 クルド人不法移民問題 ジャーナリスト 石井孝明氏に聞く

クルド人問題に取り掛かる前は、逆に移民をなぜしないのか疑問に思っていた。埼玉県川口市にはもともと縁はないが、昨年春に、X(旧ツイッター)上で、川口市民や川口市議の奥富精一氏がこの問題を指摘したため人権派につるし上げられたのを見ておかしいと思い、調べたら大変なことになっていることを知った。これがきっかけだ。

首相は抑止戦略を語れ 政治資金 堂々と証言を 西村真悟元衆院議員に聞く

自民党のパーティー券収入不記載を巡る問題などで、岸田内閣と自民党の支持率が低迷している。北朝鮮拉致被害者救出に尽力し、保守の立場から政府を厳しく追及してきた西村真悟元衆院議員に安倍晋三元首相が亡き後、低迷する国政、国が目指すべき方向性について聞いた。

【持論時論】効果が低い金銭給付 待ったなしの少子化問題 元衆議院議員 大泉博子氏に聞く(中)

大泉氏は先回、若い世代が夢を持てるようにすることの重要性を強調した。この世代に夢を持たせない限り、いろんな政策を打っても「暖簾(のれん)に腕押し」で実効性が乏しくなるからだ。今回は現金給付の問題点を突く

【持論時論】若い世代が夢を持てるように  待ったなしの少子化問題 元衆議院議員 大泉博子氏に聞く(上) 

厚生労働省は2月下旬、2023年の国内の出生数(速報値)が過去最少の75万8631人だったと発表。8年連続で過去最少となり、少子化は想定を上回るスピードで進んでいる。「元祖少子化課長」の大泉博子元衆議院議員に、急務であると同時に息の長い取り組みが必要な少子化問題を聞いた。

【インタビューfocus】日台 安保面の情報共有を 民間協定で法令反映は可能

中国の急速な軍拡によって台湾海峡の危機が高まる中、中国が設定した軍事的ライン「第1列島線」に共に位置する日本と台湾は運命共同体ともいえ、協力の必要性は一段と増している。日台が今後どのように関係を強化し、東アジアの平和と安定に貢献するべきか。台湾研究の第一人者である浅野和生・平成国際大学副学長に聞いた。

【持論時論】輪島で災害ボランティア 神戸国際支縁機構代表 岩村義雄氏に聞く

能登半島地震で被災した石川県輪島市で1月16日、神戸から駆け付けた10人で炊き出しを行ったボランティア団体「(一社)神戸国際支縁機構」の岩村義雄代表(75)に、活動の様子と宗教者の災害ボランティアについて聞いた。岩村代表はブレザレンの神戸国際キリスト教会牧師で、1995年に起きた阪神・淡路大震災の折、全国からのボランティアに助けられたことへの「恩返し」だという。ブレザレン派は、ドイツのアレグザーンダ・マック(1679~1735年)が7人と共に創立。1871年ごろから非戦のプロテスタントとして知られる。

変わらぬ強権体質 共産党 田村委員長就任1カ月 評論家・篠原章氏に聞く 

共産党の委員長が志位和夫衆院議員(69)から田村智子参院議員(58)に交代してから1カ月が過ぎた。田村氏は1月18日の党大会での地方議員に対する自らの発言が党内外で「パワーハラスメント」と指摘されるなど、逆風の中での船出となった。政治思想・運動に詳しい評論家の篠原章氏に共産党が抱える課題について聞いた。

【持論時論】宗教家の役割は菩薩道 雲水 聖照寺住職 東和空師に聞く(下)

聖照寺住職の東(ひがし)和空(わこう)師は、不特定多数に向けたラジオ宣教を回顧し、改めて悩む人の心に一対一で寄り添う菩薩(ぼさつ)道の原点に引き戻されたと語った。

安倍氏暗殺 冷静に再検証を ブラジル・サンパウロ州報道協会会長 セルジオ・ヘドー氏に聞く(下)

安倍氏に向けられた憎しみが、社会を巻き込んだ感情のうねりとなって家庭連合とその信者に向かった。日本社会は「テロリスト」の狙いのままに反応した。安倍氏が家庭連合の関連団体にビデオメッセージを送ったことが、家庭連合との友好関係を想起させたと言われている。しかし、政教分離が憲法で定められているブラジルにおいても、政治家が宗教団体の大会に赴いて、あいさつをすることは当たり前のように行われており合法だ。国家が特定の宗教を迫害する方が政教分離に反していないか。

【持論時論】六郷満山の行、1100年の歴史 雲水 聖照寺住職 東和空師に聞く(中)

先回は大病後、広島から京都の延暦寺まで400㌔余を歩いた詳細を伺った。今回は天台宗の伝統として1100年以上続いている国東(くにさき)半島での六郷満山峰入り行について、聖照寺住職の東(ひがし)和空(わこう)師に聞いた。

「20世紀最大の人権侵害だ」家庭連合信者に対する拉致監禁 サンパウロ州報道協会会長 セルジオ・ヘドー氏に聞く(上)

日本での世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関する報道を受けて、海外から、教団信者について「人権侵害」の観点からも情報を公開して国際社会に問うべきだとの声が上がり始めている。ブラジル報道界の重鎮であり、また弁護士として、自由と人権の問題に長く関わってきたサンパウロ州報道協会(API)会長のセルジオ・ヘドー氏に、教団信者に棄教を迫る拉致監禁問題への対応と、信教の自由を巡る日本社会への提言などを聞いた。(聞き手=サンパウロ・綾村 悟、写真も)

【持論時論】歩くことは瞑想に通じる 雲水 聖照寺住職 東和空師に聞く(上)

雲水とは、行雲や流水のように所定めず遊歴する行脚僧をいう。タイには座した釈迦(しゃか)像と共に歩く釈迦像も散見できる。歩くというのはどういう意味を持つのか、阿闍梨(あじゃり)で聖照寺住職の東和空(ひがしわこう)師に聞いた。

派閥解散は時代の流れ 規正法の連座制は議論重ねよ 政治評論家 田村重信氏に聞く

1月26日に召集された通常国会は、自民党派閥のパーティー券不記載事件を受け、岸田文雄首相の施政方針演説の前に予算委員会が開かれる異例のスタートとなった。それに先立ち、自民党政治刷新本部は派閥は「お金」と「人事」から決別するとうたった改革刷新案「中間とりまとめ」を発表したが、31日に始まった代表質問では野党から不記載問題の追及が止(や)まない。党改革案の評価と岸田政権の今後の見通しについて政治評論家の田村重信氏に聞いた

【持論時論】筆跡雄渾な幕末の放浪歌人 子規が絶賛した万葉歌人・平賀元義 生田神社名誉宮司 加藤隆久氏に聞く

古来、日本人は心情を歌に託して表現してきた。最古の歌集『万葉集』には喜怒哀楽から死生観、自然観まで率直に歌われている。その万葉集が見直されたのが国学が興隆した幕末で、日本人の原点回帰の現れと言えよう。明治になり、俳句を革新した正岡子規が最高の万葉歌人と絶賛したのが岡山生まれの平賀元義(もとよし)(1800~66年)で、賀茂(かもの)真淵(まぶち)に私淑し、神社史研究に打ち込みながら、余技の万葉調和歌で世に知られた。卒論で平賀を取り上げた生田神社名誉宮司の加藤隆久氏に元義の生涯と歌を聞く。

解散請求は国際法上不当 米の迫害の過ち繰り返すな 米ブリガム・ヤング大学名誉教授 コール・ダーラム氏

日本政府が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令を請求したことを、海外の宗教専門家はどのように見ているのか。米国で激しい迫害を受けた歴史を持つ末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)が設立した米ブリガム・ヤング大学法科大学院の名誉教授で、宗教法学の権威であるコール・ダーラム氏がこのほど来日し、世界日報の単独インタビューに応じた。

【持論時論】熱気球もスポーツ時代に(下)―一般社団法人・日本気球連盟会長 太田耕治氏に聞く

先回は、熱気球でもIT化が進み、熱気球がスポーツ競技となっている状況を太田耕治さんに聞いた。続いて日本での熱気球の歴史や愛好者の状況、世界一を目指す若手の活躍も話題に上った。

【持論時論】熱気球もスポーツ時代に(上) 一般社団法人・日本気球連盟会長 太田耕治氏に聞く

国内最高峰の熱気球競技大会である「熱気球ホンダグランプリ」が2023年、全国4カ所で開かれた。第2戦は、岩手県で10月に開かれた「一関(いちのせき)・平泉バルーンフェスティバル」の期間中、3日間で3回の競技が実施された。同グランプリにも携わった一般社団法人・日本気球連盟会長の太田耕治さんに、競技会場で、熱気球がスポーツの時代に入っている状況を聞いた。

【持論時論】「武器よさらば」で平和が訪れたことはない 政治評論家 高藤和昭氏に聞く

わが国の隣国にはウクライナに武力侵攻したロシアだけでなく、台湾への野心を放棄しない中国や核兵器開発に余念がない北朝鮮などが存在し、安全保障問題が叢雲(むらくも)のように湧き上がっている。東アジアの安全保障をどう担保するのかというのは、わが国の最も大きな政治課題の一つだ。政治評論家の高藤和昭氏に、その核心を聞いた

「潜入 旧統一教会」著者 窪田順生氏インタビュー(7・終)教団は外部との対話必要 

――著書では、霊感商法や高額献金など世界平和統一家庭連合(旧統一教会)でトラブルが起きる原因についても触れている。ーーー本では、教団への献金について、収入の「3分の1を目指す」と言って、家族から「ノアじいさん」(神からの啓示で、周囲からバカにされながら山頂に箱舟を造った旧約聖書に出てくる人物)と呼ばれる信仰熱心な信者についても書いた。

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