世界日報 Web版

新陛下「令和」と共に


「国民に常に寄り添う」

 新天皇陛下が1日、即位された。「令和」と共に歩む新たな時代。新陛下は即位前の誕生日会見で、象徴としての務めについて「国民に常に寄り添い、人々と共に喜び、あるいは共に悲しみながら、果たしてまいりたい」と決意を示していた。

600

皇太子殿下御夫妻は皇居を出られた=30日午後、皇居・半蔵門

 新陛下の決意からは、天皇陛下が皇后陛下と共につくり上げてきた象徴像から影響を受けてきたこともうかがえる。災害で避難を余儀なくされた住民を見舞い、太平洋戦争の激戦地やゆかりの地にも足を運んできた両陛下の姿を範とし、「引き続き自己研鑽に努める」と話した。

 「象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く、これから先、私を継いでいく人たちが、次の時代、さらに次の時代と象徴のあるべき姿を求め、先立つこの時代の象徴像を補い続けていってくれることを願っています」。天皇陛下が2月の在位30年記念式典で述べたお言葉を胸に、新たな道を歩むことになる。

 長年、「水」問題の研究をしてきたことでも知られる新陛下。得られた知見を「これからの務めの中で、国民生活の安定と発展を願い、防災・減災の重要性を考えていく上で、大切に生かしていきたい」とも述べている。

 新陛下の同級生で、学習院幼稚園時代から交流がある小山泰生さんは、これまで新陛下が世界水フォーラムや国連などで講演してきたことにも触れ、「国際的な課題も発信できる。ご本人しかできないことをされればいい」と後押しする。

 療養中の新皇后雅子さまについては、依然体調に波があるとされる。ただ、毎年、年始にお住まいの東宮御所を友人らと訪れている乃万暢敏さんは「数年前から雅子さまも出て来られて、にこやかに接してくれるようになった。皆さんが心配するほどではなくなっているのでは」と話している。