世界日報 Web版

天皇陛下 61歳に


「明るい将来、心待ちに」
コロナ禍の早期収束願う

 天皇陛下は23日、61歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、お住まいの赤坂御所(東京都港区)で記者会見。新型コロナウイルスの感染拡大に触れ、「国民の皆さんが痛みを分かち合い、協力し合いながら、コロナ禍を忍耐強く乗り越える先に、明るい将来が開けることを心待ちにしております」と述べ、早期収束を願われた。

61歳の誕生日を前に、記者会見に臨まれる天皇陛下=19日午後、赤坂御所(代表撮影)

61歳の誕生日を前に、記者会見に臨まれる天皇陛下=19日午後、赤坂御所(代表撮影)

 陛下は日本の歴史の中では天変地異や疫病のまん延など、困難な時期が幾度もあったと指摘。奈良の大仏を造った聖武天皇や、疫病収束を願って般若心経を書写した嵯峨天皇を例に挙げ、「その精神は現代にも通じるものがある」として、「国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすること」が皇室の在り方や活動の基本だと話された。

 昨年11月からはオンラインを活用した交流も始まり、元日には皇后陛下と一緒に初めて国民へのビデオメッセージを出された。陛下はオンラインの活用について「現状では有効な手段」と評価し、引き続き状況に応じて活用していく考えを示された。

 東日本大震災の発生から間もなく10年になることについては「今思い出しても胸が痛みます」と振り返られた。今月13日に福島県沖で起きた地震の被災者に見舞いの言葉を述べた上で、震災については「現在も続いていることとして考える必要がある」との見方を示された。

 今年12月に20歳となり、成年皇族としての活動を始める長女愛子殿下には「感謝と思いやりの気持ちを持って、一つ一つの務めを大切に果たしていってもらいたい」と期待を込められた。

 秋篠宮家の長女眞子殿下と小室圭さんの結婚については「国民の間でさまざまな意見があることは私も承知しております」とした上で、「秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」と語られた。

 新型コロナの感染拡大を受け、誕生日の一般参賀は昨年に続いて行わない。皇居・宮殿などでの祝賀行事も規模を縮小して実施する。