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秋晴れのパレード ティアラ輝き


両陛下の晴れ姿に歓声

 陽光の中、ゆっくりと進むオープンカーが新時代の到来を告げた-。天皇陛下の即位パレードが10日行われ、各地に祝賀ムードが広がった。約12万人で埋め尽くされた沿道では、歓声とともに日の丸の小旗が揺れ、通り過ぎる車列にスマートフォンのレンズが向けられた。晴れ晴れとした表情で手を振られる陛下。ティアラを輝かせた皇后陛下は、感極まったように目元を拭われた。

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天皇、皇后両陛下は即位を祝うパレードに出発された=10日午後、皇居

 澄み切った秋晴れの下、華々しく行われた即位のパレード。「歴史的瞬間に立ち会えた」「令和の未来もきっと明るい」。長い待ち時間を耐えて天皇、皇后両陛下の晴れ姿を見ることができた人々からは、口々に喜びの声があふれた。

 パレードが通過するコースの沿道には、朝から幅広い年代の人々が集まった。この日は雲一つない晴天で、強い日差しに汗ばむほど。午後3時すぎにパレードが出発すると、スマートフォンや国旗を手にした人々は大きな歓声を上げ、沿道は祝意一色となった。

 皇居・二重橋前で最前列に立てた東京都千代田区の会社員羽田野梨恵さん(36)は「太陽の光にティアラが輝いて、皇后さまの笑顔もすごくきれいでした」と満足げ。群馬県みどり市の主婦須田愛子さん(75)は「長い時間待ったかいがありました。令和の未来もきっと明るいと感じました」と笑顔を浮かべた。

 赤坂見附付近にいた川崎市の主婦今井久枝さん(71)は、令和に入って相次ぐ災害を思い、「平和な時代になるように」と願いを込めてパレードを見守った。東京都内の大学3年生村上陸さん(21)は「今回は退位による代替わりだったので、すがすがしい気持ちでお祝いできる。歴史的な瞬間に立ち会うことができて良かった」と語った。

 東京都品川区のパート職員金森由美子さん(45)は、産後うつを経験した自分と皇后陛下を重ねてきた。「雅子さまが女性として頑張る姿を見て、自分も頑張ろうという気持ちになった。きょうはお会いできて感動しました」と話した。

 福島県にいたきょうだいが東日本大震災で被災した豊島区の無職城坂道子さん(61)は、被災地へのお見舞いを重ねてきた両陛下に感謝を込めて、この日のパレードに足を運んだ。「天皇陛下の姿からは『これからの日本を明るくしよう』という気持ちが伝わってきた。これからも国民に寄り添い続けてほしい」と話した。