6千万円寄付 義援金受付も 台湾・蔡英文総統がXに投稿 

台湾の蔡英文総統がX(旧ツイッター)に投稿したポスト(スクリーンショット)

【台北・台湾総統選取材班】台湾の蔡英文総統は5日、自身のX(旧ツイッター)で、能登半島地震を受けて日本に6000万円の寄付をすることを決めるとともに義援金の受け付けを始めたと発表した。

蔡氏は、「日本有事はつまり台湾有事です」とした上で、「日本のために何かしたいという台湾の人々のために、本日(5日)より政府による義援金口座も開設し、寄付を受け付けています」と投稿。「頑張れ、日本!被災地の皆様が一日も早く正常な生活に戻れるよう願っています」とエールを送った。蔡氏は1日夜にもXにお見舞いのメッセージを投稿していた。

それに先立ち、呉●燮外交部長(外相)は4日の記者会見で、「台湾の人々と政府を代表して日本の被災者に改めて深い哀悼とお見舞い」を表明。その上で、2016年や18年に台湾を襲った地震で日本から救助隊や専門家チームが現地派遣されたことや、コロナ禍でワクチン計420万回分が台湾に提供されたことに触れ、「台湾に対する日本の友情は、私たちの心の中にずっとあり続けている」と述べた。

岸田文雄首相は4日の年頭会見で「現時点では人的・物的支援については一律で受け入れていない」と説明した。一方で「現地体制の構築や負担を要しない支援については、ありがたく受け入れております」と述べ、台湾の「申し入れには心から感謝している」とした。

地震発生後すぐ、台湾政府が救援隊を編制して派遣待機させていたものの、日本側に受け入れる用意がないと判断して待機を解除したと報じられたため、SNS上で岸田政権への批判が相次いでいた。

台湾は11年の東日本大震災の際に約200億円の義援金を日本に届け、16年の熊本地震の際も支援した。

●=利の禾を金に

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