「卵」政権揺るがす 輸入品が政治問題に 台湾

台湾で供給不足のため海外から輸入した卵の安全性が、政権支持率低下の一因になるほどの問題となっている。先月には陳吉仲農業部長(大臣に相当)が辞任に追い込まれた。

台湾では鳥インフルエンザなどの影響で鶏卵不足が続き、供給が滞っていた。報道を受けて買い占めが過熱。一時は店頭から卵が消えたほどだ。政府はこの事態を受け、3月から卵の輸入を開始。そのうちブラジルから輸入した卵が賞味期限切れであったにもかかわらず、表示が改竄(かいざん)されていたことが明らかになった。

来年1月の総統選に向けて、政治問題化する動きも出ている。有力候補がSNSなどで問題提起し、与党・民進党を批判した。政権批判を目的とした情報工作の一環なのか、ネット上には緑色の液体が卵から出てきたとする投稿もみられた。

民間シンクタンク「台湾民意基金会」による世論調査によると、「卵騒動」の影響もあり、蔡英文政権の支持率は8月の48・8%から9月は38・4%へと急落。民進党の支持率も36・8%から30・3%に低下した。一方、最大野党・国民党の支持率は17・1%から23・1%に上昇した。(村松澄恵)

spot_img
Google Translate »