来年1月13日に行われる台湾総統選に無所属で出馬を表明した|鴻海《ホンハイ》精密工業創業者・郭台銘氏(72)は19日、立候補資格を得るために必要な有権者の署名を20日より、台北をはじめ10カ所で集めると自身のSNSで発表した。「共に台湾の第一歩を踏み出そう」と呼び掛けている。
台湾総統選では、無所属の出馬や全国区の選挙で得票率が5%未満の政党の場合、立候補資格を得るために11月2日までに前回総統選の有権者の1・5%に当たる約29万人分の署名を集める必要がある。
郭氏と副総統候補の女優・頼佩霞氏は17日に無所属での立候補を中央選挙委員会に届け出た。しかし、郭氏陣営は「(目的は)あくまでも政権交代だ」と強調し、「野党共闘」が決まれば集めた署名を届け出ないとしている。この発言に対し、有権者からは「本当に参戦する気があるのか」「2人を総統と副総統にと望んだ人々の思いを無視するのか」といった声が上がっている。(外報部)