
台湾南部の高雄市鳳山区にある宗教施設「紅毛港保安堂」で24日、安倍晋三元首相の功績を顕彰しようと制作された銅像の除幕式が行われた。
除幕式には、監察院(公務員弾劾機関)の陳菊院長や立法委員(国会議員)の許智傑、賴瑞隆両氏をはじめ300人を超える人が集まった。
銅像の台座には「台湾の永遠の友達」と刻まれた。また、2018年に台湾東部で地震が発生した際、安倍氏が送った「台湾加油(台湾がんばれ)」のメッセージが刻まれた石碑も同時に除幕された。
陳菊院長は、安倍氏を「今までで最も台湾を支持し、理解してくれた日本の首相だ」とし、安倍氏の支持や励ましによって、台湾は国際社会で孤独ではなくなったと話した。式では1分間の黙祷(もくとう)が捧(ささ)げられた。その後、「花は咲く」や「千の風になって」などの曲目が演奏され、会場は追悼の雰囲気に包まれた。
台湾を支持する姿勢を表し続けてきた安倍氏に親しみを感じる台湾人は多く、参院選中に起きた安倍氏の銃撃事件は台湾社会に強い衝撃と悲しみを与えた。