【ソウル上田勇実】ソウル中央地裁は31日、韓国の尹錫悦前大統領に政治的影響力を行使した疑いなどで起訴されていた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子総裁に対し、政治資金法違反と請託禁止法違反の容疑で懲役2年の有罪判決を言い渡した。
同地裁は、韓総裁と側近らが尹大統領に近かった与党「国民の力」(当時)の権性東元議員に政治資金1億ウォン(約1160万円)を渡したほか、同党所属議員らに教会資金から総額1億4400万ウォン(約1790万円)を支援したとする起訴内容を認めた。
また地裁は、尹氏の夫人、金建希氏にシャネルの高級カバンやネックレスなどを手渡し、教会が進めるプロジェクトなど各種懸案について便宜を図ってもらおうとしたとして、韓総裁と側近らが請託禁止法に違反したと指摘した。
韓総裁と共に起訴されていた元側近の鄭元周・元秘書室長には懲役1年4月、執行猶予2年、尹ヨンホ元世界本部長には懲役6月がそれぞれ言い渡された。
地裁は韓総裁の量刑について「責任転嫁する姿勢が見られたため実刑はやむを得なかったが、事件全般を尹元本部長が主導したとみられる点を考慮した」と説明した。
事件を捜査した特別検察官チームのトップは、現在の与党「共に民主党」が推薦し、李在明大統領が承認した。李氏は就任以来、尹氏による非常戒厳宣言や夫人の疑惑などに関わった関係者への圧力を強め、韓総裁らに対する捜査もその一環だとする見方もある。
同連合はこの日、声明文で「韓総裁が該当の行為を指示したり、違法な目的だと認識して承認したとする(裁判所の)判断は納得しかねる」とし、控訴する意向を明らかにした。

家庭連合韓国本部が声明文
「判断の誤り是正する」
世界平和統一家庭連合(家庭連合)韓国教会本部は、ソウル中央地裁が同連合の韓鶴子総裁に対し懲役2年の判決を言い渡したことについて声明文を公開した。(外報部)
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世界平和統一家庭連合(以下、家庭連合)は、今回の事件による社会的衝撃と国民的な懸念を極めて深刻に認識しております。国民の皆様に多大なご心配と失望をおかけしたことに、深くお詫び申し上げます。併せて、教団を信頼し共に歩んでこられた信徒の皆様に、深い衝撃と心痛をおかけした点について、心より申し訳なく思います。
家庭連合は、今回の出来事を契機に、教団運営全般に対する非常刷新体制をさらに確立し、意思決定構造、財政執行過程、内部牽制・監督体制、対外活動に関する法令遵守の点検および記録管理体制を全面的に刷新してまいります。
家庭連合は、大韓民国の法治主義を信頼し、司法手続きを尊重します。しかし、本日の第一審判決において、韓鶴子総裁が当該行為を指示した、あるいは違法な目的を認識して承認したという判断については、到底納得することはできません。家庭連合は、判決文を綿密に検討した上で、遅滞なく控訴し、上級審の厳正な裁判過程を通じて、事実関係と法理的判断の誤りを是正してまいります。
弁護団は、裁判の過程において韓総裁が当該行為を直接企画・指示した、あるいは違法な目的を知り承認したという公訴事実を裏付ける直接的・客観的な証拠が提示されていないという点を、一貫して釈明してきました。特に、核心となる供述の信憑性の問題、客観的証拠との矛盾、公式な意思決定手続きの欠如、無理な共同正犯の法理の適用は、控訴審において必ず再判断されるべき核心的な争点です。
家庭連合は今回の試練を、骨身を削るような刷新の契機といたします。政治的中立と財政の透明性、外部監査および遵法監視体制を強化し、国民の目線に立った、責任ある信仰共同体として再び立ち上がります。併せて、残りの司法手続きに最後まで誠実に臨み、上級審において実体的な真実が明らかにされるよう、あらゆる努力を尽くしてまいります。







