トップ国際韓国金総書記「通米封南」攻勢の中、韓米に危険な軋み【韓国紙】

金総書記「通米封南」攻勢の中、韓米に危険な軋み【韓国紙】

韓国紙セゲイルボ「社説」

米軍と韓国軍は連合練習計画を発表したが「日程が合わず」実施見送りに(セゲイルボより)
米軍と韓国軍は連合練習計画を発表したが「日程が合わず」実施見送りに(セゲイルボより)

 北朝鮮が核兵器の増強と「通米封南」攻勢を強化する中、韓米同盟の軋(きし)みが増幅されており懸念される。金正恩総書記は、朝鮮労働党第9回大会での事業総括報告(20~21日)で、核兵器の数を増やし、水中大陸間弾道ミサイル(ICBM)など多様な核運搬手段の開発意思を明らかにした。特に核保有国の地位認定と対北敵対政策の撤回を前提に「米国と良好な関係を築けない理由はない」とする半面、李在明政権の融和路線に対しては「欺瞞(ぎまん)劇であり愚策」だと非難した。南北の平和・共存を希望する多数の朝鮮半島人と国際社会の期待を裏切る稚拙な態度を批判せざるを得ない。

 朝鮮半島情勢は重大な分水嶺(れい)に立っている。韓国の介入を拒否し、米国との直接対話を希望する金総書記の発言は、ペースメーカーの役割はもちろん、レースへの参加自体が拒否され得ることを示している。トランプ米大統領が呼応し、4月の訪中をきっかけに朝米対話が実現すれば、大きな変化が予想される。ともすれば北の核を既成事実とした状態で、核軍縮交渉が行われる恐れがある。国家の生存が懸かった重大な議論から疎外されないよう、冷静な対応と韓米協力がかつてないほど重要だ。

 こうした重大な時期に韓米連合軍の不協和音が大きくなっている。在韓米軍は一昨日、深夜に声明を出し、米軍の黄海空中訓練に関して、在韓米軍司令官が謝罪したというメディア報道と韓米の事前情報共有がなかったという韓国国防部(省)の主張に反論した。韓米は有事に備えた野外機動訓練を巡っても、韓国の最小化方針に対して米軍が難色を示し、ギャップを埋められない状況だ。北朝鮮と周辺国が同盟の亀裂と判定を誤る可能性があるため、対立を早期に収束させる必要がある。

 李在明政権は、南北関係の改善に埋没して韓米同盟、合同演習の重要性を見落しているのではないか、顧みる必要がある。世界最強の米軍は、各地で経験した軍事知識・技術を訓練を通じて伝授する。朝鮮半島の平和・安定の核心戦力でありながら、対米軍事外交の一翼を担うのも米軍だ。米国の歴代政権で米軍の役割縮小や規模削減が論議されるたびに韓国の立場を擁護したのが現役・予備役の米軍だ。この際、黄海での米軍の空中訓練に対し中国刺激論を前面に出して、韓国側があまりにも過剰に反応し過ぎているのではないかも検討してほしい。黄海は中国が領海にしようとする「内海化」戦略が進んでいる。米軍の活動が強化されれば、安保的な観点から、むしろメリットもあるのではないか。

 (2月27日付)

「セゲイルボ」

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