韓国紙セゲイルボ「社説」
の疑いで不拘束起訴した(セゲイルボより).jpg)
文在寅元大統領の元婿である徐某氏の「タイ・イースタージェット特恵採用」疑惑を捜査した検察が24日、文氏を特定犯罪加重処罰等に関する法律違反(収賄)の容疑で在宅起訴した。2021年12月、市民団体の告発後、約3年5カ月ぶりだ。検察はイースター航空の創業者である李相稷元国会議員(共に民主党)も贈賄などの容疑で起訴し、文氏の娘多恵氏と徐氏は起訴猶予処分とした。元大統領が家族関連の不正疑惑で起訴されたこと自体が恥ずかしいことだ。大統領経験者が起訴される黒歴史が絶えないのは、韓国政治史の悲劇に違いない。
文氏は2018年8月から20年4月まで、徐氏を李元議員が実際の所有主として知られるタイ・イースタージェットに就職させた後、給与と住居費の名目で約2億1700万ウォンを受け取った容疑を受けている。検察は、文氏が李元議員に中小ベンチャー企業振興公団理事長の座を与えた見返りに受け取った賄賂だと判断した。特に収入がなかった徐氏の就職後、多恵氏夫妻に生活費の支援を中断したことが、結果的に文氏夫妻の経済的利益につながったというのだ。検察は李元議員と徐氏は互いに面識がなかったが、大統領府の民情首席室が介入したと明らかにした。文氏の「人事取引」が事実なら、国政を壟断した重大事案に違いない。
文氏は24日「とんでもない起訴だ」として「尹錫悦前大統領の弾劾に対する報復性の起訴」という趣旨の言及をしたと民主党の尹建永議員が伝えた。だが、文氏側はこれまで「政治報復」だとして検察の2度の出頭要請を拒否し、書面調査を要請して検察が質問書を送ったが答弁書も提出しなかった。文氏は「娘家族の私生活」だとして同疑惑に対し一度も説明していない。いくら大統領経験者であっても法治主義を無視し、法の上に君臨することはできない。文氏が本当に潔白なら、裁判に誠実に臨まなければならない。
民主党は「何とかして元大統領を侮辱し、民主党を傷つけるための政治起訴」として「発悪する検察を必ず改革する」と攻撃した。政治が司法に介入すれば混乱を増すだけだ。国民の疑惑が大きい事件だけに、冷静に見守るべきだ。検察は「政治起訴」という批判を払拭(ふっしょく)するためにも、公訴維持に万全を期さなければならない。裁判所が公正な裁判を通じて実体的真実を究明しなければならないのは言うまでもない。
(4月25日付)
「セゲイルボ」