トップ国際韓国尹氏は政治的言動自制し捜査・裁判に誠実に臨め【韓国紙】

尹氏は政治的言動自制し捜査・裁判に誠実に臨め【韓国紙】

韓国紙セゲイルボ「社説」

憲法裁判所が4日、尹錫悦大統領の弾劾を憲法裁判官8人全員一致意見で認容した(セゲイルボより)

「大統領尹錫悦」の罷免は、本人はもちろん国民すべての悲劇だ。それにもかかわらず尹前大統領は、国民の傷を癒やし国家を統合するための承服や和合のメッセージもないまま、自らの政治に乗り出しており残念である。彼は憲法裁判所の罷免決定後、6日に出した2番目のメッセージでは、最初から「自由と主権守護のために戦った皆さん」に言及し「常に皆さんのそばを守る」と述べた。岩盤支持層、ユーチューブの猛烈支持層を結集し、政治行動の動力にするという意図が多分にある。「国民すべての大統領として支持国民の範囲を超え、社会共同体を統合させなければならない責務」に違反したという罷免理由は意に介さないのだ。

尹氏は罷免当日、権寧世非常対策委員長、権性東院内代表など与党「国民の力」の指導部と会って大統領選挙の必勝を訴え、昨日は重鎮の羅卿瑗議員と単独面談した。露骨な官邸政治であり私邸政治の予告編だ。罷免決定後、初めて行われた世論調査(リサーチビュー)で国民10人中7人が「国家の危機を招いた当事者として自粛すべきだ」と指摘したことを、痛切に受け止めて自制すべきだ。

刑事不訴追特権が消えた「自然人尹錫悦」の前には司法審判の厳酷な未来が待っている。不法戒厳宣言での内乱首謀者疑惑の他に職権乱用、特殊公務執行妨害罪の追加適用の可能性がある。さらに海兵隊兵士死亡事件捜査への圧力、金建希夫人の選挙公認介入(明太均ゲート)等、疑惑が山ほどある。検事と大統領として30年余り禄を食(は)んだ元公職者として、捜査・裁判に誠実に臨むことが国民に対する最後の道理だ。検察など捜査機関は特恵議論なく厳正な捜査で一点の疑惑も残してはならない。

国民の力は与党の地位を喪失した。大統領の国政パートナーであり、牽制(けんせい)者でなければならなかった国民の力は今回の事態の責任から自由ではあり得ない。ところが自省、自粛どころか、弾劾賛成者探し論が出るとは、あきれ果てる。尹相炫議員は岩盤支持者の集会で「戦いは決して止まらない」と、多数の国民と健全な保守層に向かって宣戦布告同然の宣言をした。4月2日再補欠選挙のムチ(敗北)が痛くなかったようだ。

(4月7日付)

「セゲイルボ」

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