トップ国際韓国尹宣告遅延に弾劾乱発するという野党の違憲的発想【韓国紙】

尹宣告遅延に弾劾乱発するという野党の違憲的発想【韓国紙】

韓国紙セゲイルボ「社説」

憲法裁判所の尹錫悦大統領弾劾審判の宣告が遅れると民主党が大統領権限代行韓悳洙首相と国務委員を続けざまに弾核すると予告した(セゲイルボより)

憲法裁判所の尹錫悦大統領弾劾審判の宣告が遅れると、野党・共に民主党(以下、民主党)が大統領権限代行の韓悳洙国務総理(首相)と国務委員(閣僚)に対し弾劾乱発を予告した。民主党の朴贊大院内代表は30日、韓権限代行があしたまでに馬恩赫憲法裁判事候補者を任命しなければ「重大な決心」をすると圧迫した。朴院内代表は「この混乱を防ぐため、いかなる行動もとり得る」として、再び韓権限代行の弾劾を進めることを既定事実化した。先に民主党の初当選議員のグループ「ザ民草」は、韓権限代行の後継者の国務委員らも馬候補者を任命しなければ直ちに弾劾すると警告した。尹大統領罷免のためなら、“無政府”状態も辞さないということだ。

民主党の暴走は、憲法裁の尹大統領事案の評議過程で判事3人が棄却または却下の意見を固守しているという一部の観測と宣告の遅れが相まって、焦りが増幅したことによる急発進とみられる。公党の行動というには軽率なことこの上ない。「3人棄却・却下説」が事実ならば、現在の8人判事体制では弾劾審判の認容定足数(6人)を満たすことはできない。それで民主党が味方だと信じる馬候補者の任命を押し進めているわけだ。憲法裁がどんな理由で決定を先送りしているのかは分からない。尹大統領罷免の定足数は満たされたが、全員一致の結論を導き出そうと、宣告が遅れているという相反する観測もある。それなのに断片的な情報だけで政府を揺さぶっている。民主党は落ち着いて憲法裁の決定を待たなければならない。

憲法裁は既に大統領権限代行の馬候補者の未任命行為が罷免を正当化する理由ではないと判断した。それでも弾劾乱発に出るということは、国務会議を無力化する狙いだ。現在の国務委員16人のうち6人が弾劾訴追されれば、国務会議は開議要件である構成員の過半も満たせない。大統領(権限代行)の固有権限である法の公布や拒否権行使などが一切不可能になるという意味だ。近代立憲主義の核心である権力分立原則を揺るがす違憲的な発想に違いない。だから“立法独裁”という批判が出てくる。

民主党はすでに任期満了判事の任期を延長する内容の憲法裁判所法改正案を発議した。来月18日に任期が終わる文炯培憲法裁所長権限代行と李美善判事を念頭に置いた法案だ。憲法は憲法裁判事の任期を6年と定めており違憲の素地が多いが、民主党はお構いなしだ。先週末も弾劾賛成・反対集会で国中が騒然とした。憲法裁は早急な尹大統領への宣告を通じて、この全ての混乱に決着を付けなければならない。

(3月31日付)

「セゲイルボ」

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