国際

コロンビア 初の左派政権発足へ 南米で中露の影響力拡大か

南米コロンビアで来月7日、同国初の左派政権が発足する。親米保守政権が続いてきたコロンビアは、米国にとって南米への影響力行使の基点として欠かせない存在だった。「左傾化の波」が中南米で吹き荒れる中、コロンビアでの左派政権誕生は、中南米地域の地政学にも大きな影響を与えかねない

保守ボルソナロ大統領が出馬宣言―ブラジル  左派候補が優勢

ブラジルのボルソナロ大統領(67)が24日、10月の大統領選出馬を正式に表明した。リオデジャネイロで同日開かれた右派与党・自由党(PL)の党大会で候補指名が発表された。

EUのロシア産化石燃料依存脱却 経済萎縮懸念で足並みそろわず

ウクライナ危機の終わりが見えない中、ロシア産化石燃料依存を脱却したい欧州連合(EU)は、加盟国間の足並みがそろわず、経済と制裁効果の狭間(はざま)で葛藤している。節電を呼び掛けるEUだが、経済活動に致命傷を与えるエネルギー不足を恐れる今、トータルなエネルギー政策の構築が急がれている。

安倍元首相の像、台湾で制作が進行中

台湾南部の高雄市鳳山区にある旧日本海軍の軍艦を御神体として祀る「紅毛港保安堂」は、安倍晋三元首相の功績を顕彰しようと等身大の像を制作している。 

2050年までに熱波頻度2倍―仏気象庁 欧州各地で山火事

欧州南西部から始まった熱波襲来は、各地で40度を超える最高気温を更新し、ポルトガル、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャの各所で山火事が発生した。仏気象庁(メテオ・フランス)は、熱波の頻度が2050年までに2倍に達するとの見方を示し、警戒を呼び掛けている。

旧約聖書の解釈の変遷 マルティン・ブーバーの試み

米国民の聖書についての信頼はかつてないほど下がっているという(小紙7月10日付「『神の言葉』と考える人20%」)。LGBT(性的少数者)の権利拡大や、家庭秩序の崩壊を考えると、道徳の根拠となってきた聖書についての結果も理解することができる。

時代の荒波に翻弄された台湾人―在日台湾同郷会常務理事 張杜 信恵さんに聞く

日本統治時代から国民党政府による独裁体制時代、そして現在の民主化時代へと、短期間で劇的な社会の変化を経験してきた台湾。日本に住む台湾人たちは、時代の荒波に翻弄(ほんろう)されてきた台湾の歴史をどう見ているのか。独裁体制時代に来日し、日本から台湾の民主化を支援してきた「在日台湾同郷会」常務理事の張杜信恵さんに、日華(日台)断交時に味わった苦労や期待する将来の台湾像などについて聞いた。

ドラギ伊首相、辞任へ  連立3党が事実上の不信任

イタリアのドラギ首相は21日、マッタレッラ大統領に辞表を提出した。ドラギ氏は左右の幅広い政党から成る挙国一致政権を率いていたが、連立与党の主要政党から事実上の不信任を突き付けられたためだ。

ミャンマー軍、反体制派抑え込みに新手

ミャンマーで軍によるクーデターから1年半が経(た)とうとしている中、軍に協力する民兵組織ピューソーティーの動きが目立つようになってきた。武装した私服姿のピューソーティーは、村落の焼き討ちや民主派活動家の拘束などを行っている。クーデター政権にとってみれば、軍や警察の手を汚すことなく反軍政派の動きを封じ込めることができるとともに、ワンクッション置くことで国際社会からの直接的な批判をかわすことも可能となることから、“便利屋”として悪役を押しつけているふしがある。

砲撃で民間人9人死亡―イラク北部

イラク北部のクルド人自治区ドホーク県で20日、トルコ軍によるとみられる複数の砲撃があり、子供2人を含む民間人少なくとも9人が死亡、23人が負傷した。サウジアラビア紙アラブ・ニュース(電子版)が同日、報じた。

バイデン米大統領、初の中東歴訪

バイデン米大統領が今月、就任後初めて中東地域を歴訪した。バイデン氏は、最初の訪問国であるイスラエルでラピド首相と会談。両国共通の脅威となるイラン核兵器保有を阻止するための戦略的協力に関する共同宣言に署名した。

増える「サル痘」感染者 スペインから

スペインの保健関係者の新型コロナに次ぐ新たな懸念は、このところ急激に拡大している「サル痘」の感染である。 世界保健機関(WHO)によれば、現時点では「公衆衛生上の緊急事態」には至っていないとしているが、21日にも緊急委員会で再検討する。 アジアでの感染も確認されているようだが、「サル痘」は2022年初頭、最初の症例が確認されて以来、ヨーロッパを中心に徐々に拡大、15日時点では62の国・地域で1万2333人が感染。中でも2835人のスペインが数字の上では群を抜いており、多くは首都の位置するマドリード州で報告されている。ただ、今のところ死亡者が出ておらず、感染者もコロナと比べ少ないためか、市民らは危機感をほとんど持っていない。 「サル痘」感染者の大半は、男性同士の性的関係から生じることで知られ、政府も6月の「プライド月間」後の状況が懸念されることから、主催者側に注意を促すなどの対応を行っている。ところが、新たに、家族や子供(3歳)を含む性的関係によらない感染者が確認され、感染ルート拡大の可能性を懸念している。 「サル痘」は、最初のウイルスが「カニクイザル」から発見されたことからの命名だが、実際にウイルスを持っているのはネズミやリスなどの「げっ歯類」であり、WHOでも名称の変更を検討しているようである。 (T)

【韓国紙】30%台に落ちた尹大統領の支持率

尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が就任後70日が過ぎた。これまでの尹大統領の国政遂行への肯定評価は30%台前半に落ち、否定評価は60%を超えた。中道層だけでなく与党「国民の力」の支持層までが大挙離反したのだ。党内の権力闘争で国民の力の支持率は野党共に民主党に後れを取る。

EU、加盟交渉入り―西バルカン2国 ブルガリア反対解消受け

欧州連合(EU)は18日、西バルカン地域の北マケドニア、アルバニアの両国とのEU加盟交渉入りについて、全加盟国が合意したことを明らかにした。

ブラジル、ウクライナ首脳が電話会談

ラジルのボルソナロ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が18日、初の電話会談を行った。ゼレンスキー氏はツイッターで会談の内容に関して投稿し、「(ボルソナロ大統領には)ウクライナ戦争の戦況を説明し、ロシアによって引き起こされた世界的な食糧危機を解決するために、わが国の穀物輸出再開が重要であることを説明した。

欧州各地で熱波 山火事多発 避暑客らも避難

記録的熱波に襲われているフランス、スペイン、ポルトガル各地で、大規模な山火事が相次いでいる。フランスでは全土で200カ所以上に上り、南西部ジロンド県だけで1万4000人以上が避難した。一方、スペインでは1週間近く続く熱波で、地域によって最高気温は45・7度を記録、山火事が全国各地で発生している。

韓国でまた対日改憲アレルギー

安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件に続き、参議院選挙での与党勝利などに伴い憲法改正の国会発議に必要な議席が獲得されたことを受け、韓国ではメディアを中心に改憲を警戒する声が上がっている。こうした動きは日韓関係改善を遅らせる新たな火種になる恐れもある。

相次ぐ米最高裁「保守判決」トランプ改革は続いている

筆者は2019年に、当時のトランプ米大統領が失われつつある建国の理念や伝統的価値観を取り戻すために左翼勢力と戦っていることを拙書『トランプ「超・保守改革」―神と自由を取り戻す』(小社刊)でリポートした。翌年の大統領選でトランプ氏が敗れ、バイデン大統領が誕生したことで、その取り組みは潰(つい)えたかのように思われた。

イランの核保有「全力阻止」 米・イスラエル首脳が共同宣言

中東を歴訪しているバイデン米大統領は14日、最初の訪問国であるイスラエルでラピド首相と会談し、イランによる核兵器保有を決して認めず、阻止のためにあらゆる力を行使する用意があるなどとする共同宣言に署名した。

苦境の政権運営 伊仏独英4カ国首脳 エネルギー高騰などで

イタリアのドラギ首相は14日、マッタレッラ大統領に辞意を表明したが、同大統領はドラギ氏の辞任を認めず、議会で収拾を図るよう求めた。辞任理由は、中道左派の第2与党・五つ星運動が同日、上院での政府提出の経済支援対策の法案の採決を棄権したからだった。イタリアは他の欧州諸国同様、エネルギー価格高騰による国民生活の困窮に対して早急に手を打つ必要に迫られている。

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