
「お前、おれの仲間になれ」。日本のアニメ『ワンピース』の主人公ルフィが言うセリフだ。世界を旅し、気に入った相手に言う。
だしぬけにアニメのセリフに言及する理由は、韓国に対する米国、中国、日本の態度と同じだからだ。米中日それぞれの利益のため、韓国に「私の仲間になれ」と言っているようにみえる。選択は韓国の役目だが、各国の競争と協力、対立と和解関係が複雑に絡み合っており、非常に困った立場だ。
今年はずっとトランプ米大統領と習近平中国国家主席が貿易覇権を巡って、事あるごとにぶつかった。両国がボールを投げ合って、対中関税は145%、対米関税は125%に上がった。対立が最高潮に達した今年10月、両首脳が談判して衝突を1年後に先送りした。
中国と日本の関係も悪化の一途だ。高市早苗首相が11月、国会で「台湾有事時、日本が集団的自衛権を行使し得る」とした発言が中国の“逆鱗(げきりん)”に触れ、中国はさまざまな措置を取り発言撤回を要求。日本は「既存の立場と変わらない」と拒否した。中国の航空母艦が沖縄近海で活動するなど、緊張の水位が高まっている。
注目すべきなのは、一連の事態で米中日が「仲間」を探していることだ。米国は中国との対決で韓国が米国側に立つことを期待する。原子力潜水艦建造の許容も、韓国の中国牽制(けんせい)に力添えを意図したものと解される。また、トランプ氏は高市首相と共に空母ジョージ・ワシントンに乗艦し、同盟の結束を誇示した。
中国は日本と韓国を引き離し、ひそかに韓国に近寄ろうとしている。先月、中国外交部は、独島(竹島)問題で韓国の肩を持つような発言をした。9月に李在明大統領と習主席が首脳会談したのに続き、李大統領は来年の訪中要請も受けた。
日本は中国との対立で、米国の日本支持を願っている。先月、トランプ氏は高市首相との通話で、台湾問題で中国を刺激しないよう助言したというが、日本は駐日米大使を通じて、高市首相により多くの支持表明を要請したようだ。日本は韓国に対しても刺激しないよう慎重な様子だ。慶州アジア太平洋経済協力会議(APEC)等の外交舞台で高市首相は李大統領に明るい笑顔で手を差し出した。
各国が必要に応じて韓国に期待する中で、韓国は米中関係であれ、中日関係であれ「うまく管理する」という。李政権の「国益外交」で、一方に肩入れしない最も現実的な選択でもある。
韓国がすべきことは、幾つかのシナリオに従って戦略を立てて、対応策を立てておくことだ。現在、北東アジアの安保状況はかつてなく不確実性が大きい。北朝鮮の核だけでなくロシア・ウクライナ戦争など、直面する課題は多層的だ。
中国のハンファオーシャン米子会社制裁の試みと、中日対立に対するトランプ大統領の沈黙事例で見られるように、彼我(ひが)はいつでも変わり得る。選択によって韓国がどのような影響を受けるか分からないのだ。警戒を緩めてはならない。
(イ・ジンギョン国際部長、12月10日付)






