韓国紙セゲイルボ「社説」

| パク・チュングク18歳、ウ・ウィヒョク19歳、ユン・ジョンヒョク20歳…。ロシア派遣の北朝鮮軍将兵が太平洋戦争末期の神風特攻隊のように自爆・自決で命を絶つ残念な状況が北朝鮮メディアを通じて明らかになり、衝撃を与えている。朝鮮中央テレビは一昨日、ロシア・ウクライナの戦場に配置された北朝鮮軍の戦闘映像を放映し、包囲されると捕虜になる代わりに手榴(しゅりゅう)弾による自爆を選択したり、ウクライナ軍の包囲攻撃で12人が集団自爆した事例などを公開し、「英雄的な犠牲精神」と持ち上げた。地雷を除去するために肉弾として地雷畑を駆けて死亡し、ウクライナ軍の自爆ドローンを全身で防いで死亡した事例も紹介した。花のような青年たちが戦場で人間の盾として消耗される惨状を北朝鮮当局が自ら認めた形となった。 北朝鮮軍の自爆・自決が個々人の自発的な尚武精神の発現だと思ったとすれば、大きな錯覚だ。国家情報院が今年1月、国会情報委員会に報告した内容によると、北朝鮮軍の戦死者が所持していたメモには、北朝鮮当局が捕虜になる前に自決を強調する部分が含まれていた。北朝鮮将兵の死は、80年前の神風特攻隊のように自爆でなく強要された爆死、自殺でなく事実上の他殺である。北朝鮮当局は将来、罪の代償をどのように払うのだろうか。 北朝鮮の金正恩総書記は先月21日、ロシア派遣の将兵と戦死者の家族・遺族に続き、29日には遺族だけのための慰労行事を行った。金総書記は21日に「自身の義務に忠実で、良心に従った堂々とした選択」だとして強要された爆死を美化したかと思えば、29日には厚かましくも「英雄たちが残していった子供たちを革命学院に送って、私が、国家が、われわれの軍隊が全面的に預かって責任をもってよく育てる」と語った。青年たちを死地に追いやり、銃弾受け、爆弾受けにしたのはいったい誰だろうか。金総書記が戦死者の幼い息子の顔に顔をこすりつけながら目頭を赤くする場面を演出したが、結局、“ワニの涙”(うそ泣き)でしかなかった。 この時点でわれわれは、ウクライナ軍に捕らえられた北朝鮮軍捕虜の問題を思い浮かべざるを得ない。(韓国)政府は北朝鮮軍の捕虜が望むなら、韓国に来ることを受け入れるという立場であり、ウクライナ側も好意的だった。しかし、李在明政権発足後はどのような状況なのか音沙汰がない。対北融和路線を追求する政府が、北朝鮮との関係を考慮して北朝鮮軍捕虜の受け入れに消極的なら、非難は避けられないだろう。人間の普遍的な人権擁護と人道主義の実践のため、韓国行きを希望する北朝鮮軍の捕虜は必ず連れて帰らなければならない。 (9月2日付) 「セゲイルボ」 |






