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北朝鮮 ロシア支援「兵器より派兵」戦争長期化・首脳会談を視野

北朝鮮兵がロシア軍の装備を受け取っているとされる動画(ウクライナ戦略コミュニケーション・情報安全保障センターのⅩ=旧ツイッター=アカウントより)

【ソウル上田勇実】北朝鮮がウクライナに侵攻中のロシアに対する軍事支援を続ける中、モスクワ駐在の北朝鮮外交官らが先月、ロシアが今後必要とする北朝鮮からの支援内容を把握するよう本国から指示を受け、内部で検討した結果、ロシアにとって各種兵器より派兵の方が重宝すると判断していたことが分かった。露朝関係筋が29日本紙に明らかにした。今後のロシア軍事支援を巡る北朝鮮の内部方針が明らかになるのは初めて。

韓国の国家情報院は4月末、ロシアに派兵された北朝鮮兵士は約1万5000人で、このうち死者約600人を含む約4700人が死傷したと報告。追加派兵に踏み切れば、犠牲者がさらに増えるのは避けられない。

同筋によると、北朝鮮の外交官らは現地の関係機関と接触した結果、ロシア側は「兵器も派兵も重要」との認識だったというが、内部的には派兵の方が支援効果が大きいと判断したという。朝鮮人民軍の特殊部隊員が戦場で命懸けで戦う姿に、ウクライナ軍が脅威を感じたとする証言が複数寄せられていることなども判断の根拠にあるとみられる。

判断の背景には、戦争長期化の可能性を念頭に置いたことがあるという。また本国からロシア側の本音を把握するよう指示があったのは、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記による首脳会談の開催を視野に入れたためとする見方も出ている。

一部報道によると、ウクライナの情報機関は今月初め、北朝鮮が今後2万5000人から3万人の兵士を追加で派遣するとの見通しを示した。

一方、北朝鮮は昨年10月以降の派兵や兵器輸出の見返りに、ロシアから先端兵器の技術移転を進め、多額の外貨を得たとされる。ただ、これらの資金は主に自国の通常兵器近代化や先端兵器の開発・製造などに使われ、農業分野や地方経済はできるだけ国家予算に頼らない自立を促されている模様だ。

金総書記は今月12日、訪朝したロシアのラブロフ外相と会談。労働新聞によると、金総書記は「朝露条約の精神に沿って、ウクライナ事態の根本的解決と関連してロシア政府が取る全ての措置を無条件に支持する用意がある」と述べ、ロシア擁護の姿勢を改めて強調した。

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