
【ワシントン川瀬裕也】トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は24日、ホワイトハウスで会談した。中国メディアなどによると習氏は台湾問題を巡り、米側に「台湾独立」に反対する立場を表明するよう求めた。米中は会談に先立ち、貿易戦争の「休戦」を2カ月延長し、来年1月10日までとすることで合意。両首脳は人工知能(AI)分野で対話を継続することでも一致した。夜には国賓晩餐(ばんさん)会が開かれ、米中関係の安定と友好を強調した。
会談に先立つ歓迎行事でトランプ氏は、習氏との間に「相互尊重に基づく、本当に素晴らしい友情を築いてきた」と強調。習氏は米中の利益は「深く絡み合っている」とし、両国の競争について「一方が勝ち、一方が負ける戦いであってはならない」と述べた。その後、両首脳は約90分にわたり会談した。
中国国営新華社通信によると、台湾問題について習氏は「国家統一と領土保全」に関する中国の立場は明確だとした上で、米側に「『台湾独立』に反対する正しい立場を堅持し、台湾問題を慎重に処理する」よう求めた。米国はこれまで「台湾独立を支持しない」との立場を取っており、中国側は今回、さらに踏み込んだ要求を突き付けた形だ。会談後、米側から台湾政策の変更は発表されていない。
経済では、関税や中国による米農産品購入、レアアース(希土類)の供給、先端技術の輸出規制などを巡る協議を継続する。習氏は、新たな経済・貿易上の取り決めについて「両国の産業界、国民、世界経済にとって良い知らせだ」と評価した。
AIについて習氏は、米中には競争だけでなく協力の余地があるとし、リスクや利益について対話を続けるよう提案。「人間によるAI技術の管理を維持する」必要性を訴えた。
会談後には、ホワイトハウス館内や、米大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」を見学するなど、終始友好ムードを演出した。

夜の晩餐会でトランプ氏は、米中が「異なる体制」を代表しているとしつつ、「両国民の絆は続いており、これほど良好な関係になったことはない」と強調。習氏も、トランプ氏が掲げる「米国を再び偉大にする」と中国の「中華民族の偉大な復興」という二つの目標は「相互に後押しできる」と述べた。晩餐会には米政財界やハイテク企業の幹部ら130人以上が出席した。







