【ワシントン川瀬裕也】中国の習近平国家主席は23日、米首都ワシントン近郊のアンドルーズ統合基地に到着した。トランプ大統領はメラニア夫人と共に駐機場で出迎え、習氏夫妻を直接歓迎した。米大統領が同基地で外国首脳を迎えるのは11年ぶりで、異例の対応となった。習氏は24日、ホワイトハウスでトランプ氏と会談する。

習氏と彭麗媛夫人が専用機を降りると、トランプ夫妻は握手で出迎えた。赤じゅうたんの両側には儀仗(ぎじょう)兵が並び、軍楽隊が両国国歌を演奏。礼砲が鳴らされ、B1戦略爆撃機2機が上空を飛行した。
習氏は到着に際しての書面談話で、米中は「ライバルではなくパートナーになるべきだ」と表明。「中華民族の偉大な復興」とトランプ氏が掲げる「米国を再び偉大にする」との目標は両立できるとの考えを示した。
ホワイトハウスによると、24日午前に習氏夫妻の公式歓迎式典が開かれ、閲兵式や軍事演技、B2戦略爆撃機などによる飛行が行われる。その後、トランプ、習両氏は大統領執務室で会談し、正午から閣僚らを交えた拡大会合に臨む。同日夜には国賓晩餐(ばんさん)会が開かれる。
会談では、関税などを巡る貿易戦争「休戦」の延長に加え、レアアース(希土類)など重要鉱物の安定供給、半導体・人工知能(AI)を巡る技術競争が主要な争点となる見込み。
米国は中国に対し、レアアース輸出の安定化や米国製品の購入拡大を求める一方で、中国は米国による先端技術への輸出規制緩和を求めている。さらに、台湾問題では米国の武器売却計画への中国側の警戒が強い。
対イラン関係も話し合われる見通しだ。中国のイランへの経済支援や米国の停戦・航行の自由確保への協力が焦点となる。AIについては、急速な性能向上によるAIエージェントの暴走などの問題が相次いでおり、安全確保に向けた米中間の対話やルールづくりが議論される可能性がある。







