トップ国際北米「共産主義を打倒する」トランプ氏、民主党の左傾化批判 米共和党、中間選挙大会が開幕

「共産主義を打倒する」トランプ氏、民主党の左傾化批判 米共和党、中間選挙大会が開幕

 【ワシントン川瀬裕也】11月の米中間選挙に向けた与党共和党の全国大会が9日、南部テキサス州ダラスで開幕した。トランプ大統領は演説で、「米国の未来を急進左派の民主党に渡せば、今後10年を国の立て直しだけに費やすことになる」と警告。「共産主義を打ち負かし、自由のために投票する」と訴え、共和党への支持を呼び掛けた。

9日、米南部テキサス州ダラスで開かれた与党共和党の全国大会で演説するトランプ大統領(AFP時事)
9日、米南部テキサス州ダラスで開かれた与党共和党の全国大会で演説するトランプ大統領(AFP時事)

 大会は10日までの2日間開かれ、大統領候補を指名する通常の党大会とは異なり、正式な候補指名などは行わない。トランプ政権の実績をアピールするとともに、上下両院の共和党候補への支持を広げる狙いがある。

 トランプ氏は約1時間45分にわたって演説。共和党が議席を減らす可能性が指摘される中間選挙について、「われわれはそれを変える」と強調した。「私が投票用紙に載っていると思ってほしい」と訴え、自身への支持を共和党候補への票につなげるよう求めた。今後、激戦州や激戦区を相次いで訪れ、候補者を支援する考えも示した。

 また、共和党が上下両院の多数派を維持した場合、成人1人当たり5000ドル(約77万円)を支給する「トランプ配当」を実施すると表明。「共和党が勝てば、皆さんもわれわれと共に勝つ」と語った。具体的な財源や制度設計には言及しなかったが、実施には議会の承認が必要で、成人約2億7000万人に支給した場合、必要額は約1兆3500億ドル(約207兆円)に上る計算となる。

 トランプ氏はこのほか、イランとの戦争を巡る対応を正当化し、国境管理や犯罪対策、物価高などにも言及した。大会では政権幹部や共和党議員、中間選挙の候補者らが相次いで登壇。民主党が「社会主義」「共産主義」に傾いていると批判し、保守層の結集を呼び掛けた。

 全国党大会は通常、大統領選の年に候補者を正式指名するために開かれ、中間選挙の年にこうした大規模な大会を開催するのは共和党では初めて。今回の大会はトランプ氏自身の発案で、同氏が初日に演説したのに続き、10日にもバンス副大統領の演説後に締めくくりの演説を行う予定だ。異例の党大会を開催し、自ら2日間にわたって登壇するなど、トランプ氏が共和党の多数派維持に力を入れる姿勢が鮮明になっている。

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