トップ国際北米共産主義「決して機能せず」 トランプ氏、米建国250年で演説

共産主義「決して機能せず」 トランプ氏、米建国250年で演説

 【ワシントン川瀬裕也】トランプ米大統領は4日夜、首都ワシントン中心部の国立公園「ナショナル・モール」で、建国250年を記念する演説を行い、「われわれは米国に共産主義者を望んでいない。共産主義は一度も機能したことがなく、今後も機能しない」と強調した。国内で急進左派勢力が台頭する中、米国の自由と伝統的価値観を守るよう訴えた。

4日、ワシントンで演説するトランプ米大統領(AFP時事)
4日、ワシントンで演説するトランプ米大統領(AFP時事)

 トランプ氏は「星条旗はかつて、『鎌と槌(つち)』を歴史の彼方に葬り去った。必要であれば、われわれは再びそうする」と述べ、旧ソ連を象徴する鎌と槌を引き合いに、共産主義に対抗する姿勢を鮮明にした。

 トランプ氏は前日の3日、中西部サウスダコタ州のラシュモア山で行った記念演説でも、「共産主義は米国の自由に対する致命的な脅威だ」と警告。「その脅威が、今この国で再び台頭している」と主張していた。ニューヨークなどの民主党予備選で、民主社会主義者を含む急進左派系候補が相次いで勝利したことを念頭に置いた発言とみられる。

 4日のナショナル・モールでの演説では、建国以来の米国の歩みについて「250年にわたり、米国は世界の希望であり、光であり、栄光であり続けた」と強調。「米国の強さと力は恥じるべきものではなく、誇りに思うべきものだ」と語り、国力に対する誇りを訴えた。

 また、退役軍人や戦没者の遺族をたたえたほか、米航空宇宙局(NASA)の月周回有人飛行計画「アルテミス2」の宇宙飛行士を壇上に招き、将来の月面有人探査で掲げる星条旗を手渡した。演説の最後には「米国の最良の時代はこれからだ。これは米国の黄金時代の夜明けにすぎない」と述べた。

 演説は悪天候のため予定より大幅に遅れ、午後11時すぎに始まった。会場は一時閉鎖され、観客は周辺の博物館や連邦政府庁舎などに退避したが、その後式典が再開された。演説後には大規模な花火が打ち上げられ、米国独立250年の祝賀行事を締めくくった。

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