トップ国際北米米CIA、コロナ流出説隠蔽か 内部告発者が議会で証言

米CIA、コロナ流出説隠蔽か 内部告発者が議会で証言

 新型コロナウイルスは、中国の研究所から流出した可能性が高い――。米中央情報局(CIA)の科学者らがこうした見解に傾いていたにもかかわらず、CIA幹部が、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長(当時)らの影響を受けて、こうした見解の公表を封じ込めたとする内部告発が浮上した。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長=4月4日、ワシントン(EPA時事)
米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長=4月4日、ワシントン(EPA時事)

 CIA作戦担当官として国家情報長官室のための新型コロナ起源調査に関わったジェームズ・アードマン氏によると、CIAは2021年8月の時点で、ウイルスが中国の武漢ウイルス研究所から流出した可能性が高いとの見解を公表する方向で検討していた。しかし、5日後には方針を転換。理由を示さないまま、公表は見送られたという。

 同氏は今月13日、上院国土安全保障・政府活動委員会で、CIA内部には中国側を擁護しようとする空気があり、さらにトランプ大統領への反発が、「研究所流出説」への抵抗感を強めたと証言した。

 アードマン氏によると、ファウチ氏はCIAが接触する専門家の選定に影響力を持ち、すでに研究所流出説に否定的な立場を示していた研究者らを、情報機関が相談すべき相手として推薦していたという。

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 当初は、中国・武漢で確認されたウイルスが動物から人へ自然感染したとの説が主流だった。しかし、中国が武漢ウイルス研究所でコロナウイルス研究を行い、その研究に米国の資金が流れていたことが明らかになると、「研究所流出説」への関心が高まった。

 23年には、米連邦捜査局(FBI)やエネルギー省が研究所流出説を支持する方向へ傾いた一方、CIAなどの情報機関全体は慎重姿勢を崩さなかった。

 同委のランド・ポール委員長(共和党)は、こうした抑圧によって、国民は新型コロナの起源について率直な議論を行う機会を奪われたと主張。「証言によれば、CIAの科学分析官たちは21年から23年にかけて繰り返し、研究所流出の可能性が最も高いと結論づけていた。しかし、その結論は公式見解に反映されず、議会にも共有されなかった」と強調した。(ワシントン・タイムズ特約)

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