
【ワシントン川瀬裕也】米首都ワシントンのホテルで25日夜、トランプ米大統領が出席していたホワイトハウス記者会主催の夕食会で、男が銃を発砲する事件があった。トランプ氏とメラニア夫人はシークレットサービスに誘導され退避し、無事だった。容疑者は現場で拘束され、連邦捜査局(FBI)などが動機や詳しい経緯を調べている。
米メディアによると、容疑者はカリフォルニア州出身の30代の男で、ショットガン、拳銃、ナイフを所持していた。会場の警備区域を突破しようとした際、シークレットサービスの職員に向けて発砲した。職員は防弾装備により重傷を免れたとみられる。
バンス副大統領や閣僚、議員、報道関係者ら多数が出席していたが、けがはなかった。
トランプ氏は事件後、ホワイトハウスで記者会見を行い、容疑者は「単独犯」との見方を示した上で、「米国憲法を攻撃した悪党」と非難、捜査当局の対応に謝意を表明した。
夕食会は、100年以上の歴史を持ち、政権幹部や議員、メディア関係者らが出席する恒例行事。歴代大統領が演説するのが通例だが、トランプ氏は出席を拒否していた。大統領として出席するのは今回が初めてだった。
容疑者はトランプ氏を標的としていた可能性が高く、襲撃事件は今回が3回目。2024年7月には、東部ペンシルベニア州バトラーで選挙演説中に銃撃を受け、耳を負傷した。2カ月後にはフロリダ州のゴルフ場で銃で狙われ、警護官が阻止する事件が起きた。トランプ氏は、ホワイトハウスに戻った後の会見で「大きな影響力を持つ人が狙われるものだ」と述べた。





