
【ワシントン川瀬裕也】トランプ米大統領は19日、自身のSNSで米国とイランの再協議に向けて、米側の代表団がパキスタンの首都イスラマバードに向かい、20日に到着すると明らかにした。米メディアも同日、一斉に報じた。
今回の動きは、米国とイランが今月7日に合意した2週間の一時停戦の期限が近づく中で浮上した。FOXニュースによると、協議は停戦期限である21日以降に行われる見通しで、トランプ氏は「イランにとって最後のチャンスになる」と語ったという。
米軍は19日、アラビア海で米国による海上封鎖を突破しようとしたイラン船籍の貨物船に発砲し、拿捕(だほ)した。再協議に向けてイランへの圧力を強めている。
一方、イラン軍中央司令部は20日、米国による拿捕を「海賊行為」だと反発。「ただちに報復する」と述べた。
イラン側は米国によるホルムズ海峡の逆封鎖に対し、「停戦違反だ」などと反発し、協議への参加を拒否する姿勢を示している。イラン国営メディアは、協議に応じない理由として、米国による「過剰な要求」や「非現実的な要求」があったためだとしている。
しかし、イラン側の先遣隊がパキスタンに到着したとの報道も一部メディアで出ており、協議に向けた水面下での調整が続いているとみられている。
仲介役となるパキスタンのシャリフ首相は19日、イランのペゼシュキアン大統領と電話会談を行い、双方の合意に向けた調整を引き続き担う考えを示したという。
協議を拒むイランに対しトランプ氏はSNSへの投稿で、「もう『いい人』ではいられない」と強調。イランが「公正な取り引き」を受け入れなければ、発電所などの重要インフラを攻撃すると改めて警告した。交渉が進展しなければ、停戦期限切れ後に軍事攻撃を再開する可能性もある。





