トップ国際北米米、ベネズエラで軍事作戦 「麻薬テロの罪」で大統領夫妻を拘束

米、ベネズエラで軍事作戦 「麻薬テロの罪」で大統領夫妻を拘束

トランプ氏、政権移行まで国家運営

ニューヨーク市30番街ヘリポートで、フードをかぶったマドゥロ大統領がDEA捜査官にヘリコプターから護送されている(2026年1月3日 ニューヨーク市 写真:UPI)
ニューヨーク市30番街ヘリポートで、DEA捜査官にヘリコプターから護送されているマドゥロ大統領(2026年1月3日 ニューヨーク市 写真:UPI)

 【ワシントン川瀬裕也】トランプ米大統領は3日、米軍が同日未明、ベネズエラで大規模な軍事作戦を行い、米国に対し「麻薬テロを行った罪」でベネズエラのマドゥロ大統領と妻フローレス氏を拘束したと明らかにした。トランプ氏は、政権移行までの間、米国がベネズエラを運営していく方針を示しており、第2波攻撃の可能性にも言及している。

 現地からの報道によると米軍は、ベネズエラ各地、特に首都カラカス周辺で空爆や軍事攻撃を実施し、主要な軍事施設や通信インフラに打撃を与えた。首都の一部地域では停電も発生した。

 トランプ氏は作戦終了後の記者会見で、拘束されたマドゥロ夫妻は今後、米国で起訴される見通しだと語った。

 その上で、「適切な政権移行が行われるまで」、米国がベネズエラを運営していく意向を表明、油田やインフラの再建に米企業が関与すると語った。さらに、必要であれば「追加の米軍部隊を展開させる準備がある」とし、第2波攻撃も辞さない構えを見せている。

 米メディアによると、マドゥロ氏は同日、ヘリコプターでニューヨークに移送され、拘置所に収容された。

 作戦には米陸軍の特殊部隊や海上・航空戦力が投入され、数時間にわたってベネズエラの防衛能力を無力化した。米軍側で数人の兵士が負傷したものの、死者は報告されていない。

 ベネズエラ政府は攻撃を「米国による軍事侵略」と断じ、国家非常事態を宣言。ロドリゲス副大統領は国営放送で、マドゥロ氏こそが唯一の正当な大統領であると主張し、拘束の即時解除を要求した。

 米国の軍事作戦について、中国やロシア、イランなど、ベネズエラの友好国は、米国を非難する声明を次々と発表した。一方でトランプ氏と関係が良好な南米アルゼンチンのミレイ大統領は「自由は前進する。万歳」とX(旧ツイッター)に投稿し、米国を支持する姿勢を示した。

 トランプ氏はこれまで、ベネズエラを「ナルコステート(麻薬国家)」と非難し、海上での麻薬関連船舶への攻撃や制裁を強化してきた。

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