
2018年、私は(大統領特別補佐官として)ホワイトハウスにいた。保守派は、若い有権者の問題を抱えていた。私を含め保守派の誰もがそれに気付いていた。私たちは長い間、選挙に勝つために(1946年から64年に生まれた)ベビーブーマー世代に頼ってきた。彼らは信頼でき、共和党寄りであり、何より票数の多さで他の世代を圧倒していた。
投票に行かない世代
(80年代前半から90年代半ばに生まれた)ミレニアル世代がベビーブーマー世代を数で上回ったことは知っていたが、この若い世代は投票に行かず、何十年もの間、教育を通じて左翼的な考えを教え込まれてきた。この世代が成長し、結婚し、家庭を持ち、税金を納めるようになるまでは、現実を見て、私たちの話を聞いてくれるようにはならないと考えられていた。
そこにチャーリー・カーク氏が登場した。
(65年から70年代に生まれた)Ⅹ世代である私は、少なくとも若い世代への働き掛けが必要だと考えていた。しかし、23歳で初めて携帯電話を手にした私にとって、携帯電話とともに育った世代とつながることは難しかった。もっと重要なのは、彼らとどう話せばいいのか分からず、その必要はないと思い込んでいたことだ。でも、チャーリーにはそれが分かっていた。だから彼をホワイトハウスに招待した。

それはミレニアル世代を意識したイベントだった(当時、私は多くの非難を浴びた。 「何のためのイベントだ」「なぜそんなことをする必要があるのか」と)。チャーリーがミレニアル世代の「インフルエンサー」(信じられないかもしれないが、当時はまだインフルエンサーはそれほどはやっていなかった)の前でトランプ大統領にインタビューするという企画だった。チャーリーはまた、その場に集まる聴衆や取り上げるテーマの選定にも関わった。
彼はかなり興奮していた。招待客は皆集まった。私たちはイベントの練習を何度も、何度も繰り返した。チャーリーは、若者を選挙に行かせることは可能だと訴え、大学キャンパスで変革が起きていて、そこに加わることを約束した。
正直なところ、私はその時、それが妄想なのか、具体的に何かを示しているのか分からなかった。私の頭の中では、彼はSNSのフォロワーを多く持つ、大学での経歴も人生経験もない子供でしかなかったが、ホワイトハウスのスタッフである私に、私たちの考えは間違っている、自分は進むべき道を知っていると語っていた。
私は不安を感じながらも、それに従った。
その日、時間とともに私は、彼が何かを持っていることを知った。ホワイトハウスの職員は皆、幼い子供たちを連れてきた。皆チャーリーに会いたがった。ロックスターのようだった。一緒に写真を撮りたがった。トランプ氏には悪いが、主役はチャーリーだった。彼は「夢のような人」だった。子供たちにとっては「次の大物」ではなく、「今の大物」だった。
ホワイトハウスに隣接する旧行政府ビルでのイベントはうまくいった。トランプ氏は、ここがあまり好きではないようだったが、来てくれた。インタビューの間、チャーリーのエネルギーを吸収し、自分のものにしていた。伝染するかのようだった。
チャーリーは最高の気分でその日を終えた。若者票を獲得し、それをトランプ氏に届けるつもりだった。彼の草の根運動はまだ始まったばかりで、その運動の正しさを私たち全員に証明するつもりだった。私とトランプ氏に礼を言い、そして仕事に取りかかることを誓った。
その時私は「この男は本気なのだろうか。ただのほら吹きなのか」と思っていた。
チャーリーは本物だった。
保守系団体を設立
18歳のときに何の基盤も持たず保守系団体「ターニング・ポイントUSA」を設立し、850以上の学校に支部を持つ青年団体に育て上げた。6月には、全米最大の保守的な若い女性の集まりを組織し、3000人の女性たちにキャリアよりも結婚を優先するよう呼び掛けた。
チャーリー、疑ってしまってごめんなさい。
あなたの地位が私のはるか上を行くようになっても、あなたはワシントン・タイムズにコラムを寄稿してくれ、メールでの連絡にもすぐに応じてくれた。あなたはトランプ氏にとって信頼できる友人、アドバイザーとなり、間違いなく2024年の再選に貢献した。
私の心の中にずっと残っているのは、18年のイベントに参加した、当時まだ13歳だった息子のことだ。私の知らないところで、ユーチューブやSNSであなたをフォローし、中学校で友人たちとディベートの仕方を学んでいた。
(死亡の)ニュースが流れた10日の午後、息子は私にメールを送ってきた。「ママ、民主党は狂ってる」
チャーリーには家族があり、子供もいる。
それに対して私はこう答えた。「大丈夫。私たちは主と真実と正しいことのために戦い続ける。…あなたは世界の大きな舞台に出ていく。兄弟たちは必ず、世界を良い方向に変えていく」
神の祝福を、チャーリー。あなたの遺産が何世代にもわたって受け継がれることは間違いない。






