
【ワシントン山崎洋介】保守派活動家でトランプ米大統領と近かったチャーリー・カーク氏が米西部ユタ州で銃撃され殺害された事件で、捜査当局は12日、同州在住のタイラー・ロビンソン容疑者(22)を逮捕したと発表した。一方、カーク氏の妻エリカさんは12日、アリゾナ州からの演説をライブ配信し、保守運動を継続する決意を述べた。
連邦捜査局(FBI)と地元当局が開いた会見によると、父親が一般公開された写真を見て息子を容疑者と認識し、捜査当局に引き渡した。同州のコックス知事(共和党)は、容疑者が「近年、政治的になっていたと家族が証言している」と語った。家族によると、犯行前に容疑者は夕食の席で、カーク氏が銃撃事件の現場となった大学を訪問することに言及し、同氏が「憎しみに満ち、憎しみを広めている」と語ったという。
また、押収された薬莢(やっきょう)には、「おいファシスト」とのメッセージが刻まれていた。動機についてはまだ明らかになっていないが、コックス氏は13日のウォール・ストリート・ジャーナル紙とのインタビューで「われわれや捜査官にとって非常に明らかだったのは、この人物が左派のイデオロギーに深く染まっていたことだ」と語った。
米メディアによると、ロビンソン容疑者は、州南部のディキシー工科大学に通う3年生。2021年に奨学金を得てユタ州立大学に進学したが、最初の1学期のみしか出席しなかったという。
トランプ氏は12日、FOXニュースの番組で、ロビンソン容疑者について「有罪になり、死刑になることを願っている」と表明。カーク氏について「彼は若者を愛し、助けたいと思っていた。彼はこんな目に遭うべきでなかった」と述べた。
一方、事件後初めて公の場で演説したエリカさんは、救助隊や捜査官、トランプ氏とバンス副大統領に感謝の意を表明。トランプ氏に対し「夫はあなたを愛していたし、あなたが彼を愛していたことも知っていた」と涙声で述べた。





