トップ国際北米トランプ氏、米大統領就任「結束、強さ」テーマに演説

トランプ氏、米大統領就任「結束、強さ」テーマに演説

急進左派政策一掃へ

19 日 、 米 ワ シ ン ト ン 中 心 部 の ア リ ー ナ で 開 か れ た 集 会 で 演 の ア リ ー ナ で 開 か れ た 集 会 で 演説するトランプ氏(EPA時事)

【ワシントン山崎洋介】米大統領選挙で再選を果たした共和党のドナルド・トランプ氏(78)の大統領就任式が20日行われ、トランプ氏が第47代大統領に就任した。2017年の第1期政権から、4年ぶりの返り咲きとなる。就任初日に多数の大統領令に署名し、不法移民対策のほか、バイデン政権下で推進された急進左派政策の一掃を図る。

就任式の会場は、厳しい寒さが予想されることから、連邦議会議事堂の屋外から40年ぶりとなる室内に変更された。トランプ氏は議事堂内のロタンダ(円形大広間)で宣誓式に臨む。聖書はリンカーン元大統領が1861年の就任宣誓で使用したものと、トランプ氏が子供の頃に母親から贈られた2冊が使用される。

トランプ氏はその後、「結束、強さ、公平」をテーマに就任演説を行う。大統領報道官となるキャロライン・レビット氏によると、トランプ氏は演説で「米国が黄金時代に突入し、米国人に希望が取り戻される」ことを訴える。

米メディアによると、トランプ氏は初日に100程度の大統領令に署名する予定。これには、不法移民対策のほか、バイデン政権で推進された多様性プログラムの廃止や生物学的男性の女子スポーツへの参加禁止などが含まれる見通し。

また中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を事実上禁じる法律の適用を90日間延期する措置などを講じる見込み。さらに21年1月6日に起きた連邦議会乱入事件の受刑者や被告人を恩赦する意向も示している。

トランプ氏は前日の19日にワシントン中心部のアリーナで開いた凱旋(がいせん)集会で、「米国の強さと繁栄、尊厳、誇りを取り戻す、まったく新しい時代の幕開けだ」と強調。また「歴史的なスピードと強さで行動し、わが国が直面するあらゆる危機を解決する」と成果を示すことを誓った。

就任式後は、ホワイトハウスまでのパレードが寒さで取りやめになったため、19日に演説した2万人収容のアリーナに移動。就任式に出席する予定だった来賓や支持者らに「室内パレード」を実施する。

トランプ氏は再選を目指した20年の大統領選でバイデン氏に敗北したが、24年の大統領選に勝利し、返り咲きを果たした。トランプ氏の2期目に対する米国人の期待は高まっており、CBSニュースによる最近の世論調査によると、トランプ大統領の誕生を楽観視する人は60%で、1期目の就任時よりも4ポイント高かった。

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