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去りゆくバイデン最高司令官へ

民主主義防衛財団会長 クリフォード・メイ

外交で特筆すべき成果なし
イランに断固とした対応を

民主主義防衛財団会長 クリフォード・メイ

親愛なるバイデン大統領、ここ数週間は、あなたと夫人のジル博士にとってストレスの多い日々だったと思います。選挙の日、夫人は青ではなく赤の服を着ていました。つい本音が出てしまったということでしょうか。

あなたの大統領としての職務については、…まあ、あなたは大人ですから、率直に言いましょう。今や国民の10人に6人近くが、あなたを好意的に見ていません。そして、あなたが得意だと考えていた外交に関しても、特筆すべきものはありません。

「まだ終わりじゃない」

あなたはアフガニスタンでタリバンに屈服しました。ぶざまで、その過程で命が失われました。

プーチン氏はこう考えたでしょう。「テロリストのゴロツキ集団を前にバイデンが尻尾を巻いて逃げるのなら、私は何を恐れる必要があるだろうか」。数カ月後、ロシアの戦車がウクライナになだれ込みました。

翌年10月7日、トランプ前大統領の「最大限の圧力」を融和政策に転換したことで資金を得たイランの聖戦主義政権に支援されたハマスがイスラエルを急襲しました。

その翌日、イランの最強の国外武装組織ヒズボラが、レバノンからイスラエルに向けてミサイルを発射し始めました。

まだまだ話は尽きませんが、きょうの私の目的は、ヤンキースのヨギ・ベラ捕手のように、「終わるまでは終わりじゃない」、こう伝えることです。引っ越しのトラックがホワイトハウスに到着するまで数週間あります。歴史に名を残すには十分な時間です。以下、四つの提案をします。

まず、邪魔しないこと。バラク・オバマ元大統領がレームダックの期間中に行ったように、米国の最も信頼できる同盟国イスラエルを後ろから刺すようなことはしないことです。

第2に、トランプ氏が当選した数日後、カタールの支配者がハレド・メシャル氏、ハリル・ハイヤ氏らハマスの指導者たちに、もはや名誉ある客人として扱わないから荷物をまとめて出て行けと言ったと報道されました。カタールはこれらの報道を否定していますが、いずれにせよ、単なる追放では不十分でしょう。

カタールの支配者に、ハマスの指導者たちの追放を提案すべきです。ガザにいるハマスの支持者たちに、人質(その中には米国人も含まれている)を解放するよう命じるか、裁判のために米国に引き渡させる準備をするかです。

第3に、ウクライナ人を虐殺するために北朝鮮軍を動員し、北朝鮮の王朝的独裁者が核弾頭で米国を攻撃できる改良型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発するための技術を提供することは米国への挑発だとプーチン氏に伝えなさい。

第4に、そして最も重要なことは、イランを支配するイスラム聖職者が中東のすべての紛争の背後にいるということです。フーシ派、ヒズボラ、ハマス、パレスチナ・イスラム聖戦、シリアとイラクのシーア派民兵に資金を提供し、武装させ、指導しています。

彼らの武器と民兵は何百人もの米国民を殺害してきました。米国内で米国民を殺害することを企てており、その中にはトランプ前大統領も含まれています。

あなたは「イランに核兵器を持たせない」「そのためにあらゆる措置を取る用意がある」と約束しました。

核兵器開発を遅らせよ

その約束を果たしてください。あなたは最高司令官です。少なくともイランの核兵器開発計画を数年遅らせることはできます。地上戦は必要ありません。ミズーリ州のホワイトマン空軍基地から戦略爆撃機B2を飛ばし、短時間の爆撃を行うだけです。

それができれば、イランの独裁者ハメネイ師や、パートナーのロシア、中国、北朝鮮、さらには米国の同盟国に、あなたは大統領として終わっておらず、超大国米国も終わっていないということを思い知らせることができるでしょう。

長い間抑圧されてきたイランの人々は勇気づけられ、鼓舞されるでしょう。

私の助言に従えば、あなたは国家の安全を守った歴史的大統領としての実績を残してホワイトハウスを去ることになるはずです。

さあ、立ち上がれ、ジョー。私たちが知らなかった本当のあなたを見せてください。

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