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米大統領選あす投票 激戦州で最後の追い込み

米 民 主 党 の ハ リ ス 副 大 統 領 ( 左 ) と 共 和 党 の ト ラ ン プ 前 大 統 領 ( A F P 時 事 )

【ワシントン山崎洋介】今後4年間の米国の指導者を選ぶ大統領選は5日、投開票日を迎える。各種世論調査で大接戦が伝えられる中、共和党のトランプ前大統領(78)と民主党のハリス副大統領(60)は2日、激戦州で最後の追い込みをかけた。
政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」(RCP)が集計した各州世論調査のまとめによると、勝敗を分ける激戦7州の平均支持率はトランプ氏が48・6%で、47・4%のハリス氏に1・2ポイントリードしている。トランプ氏がペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージア、アリゾナ、ネバダの5州で優位に立っている一方、ハリス氏はミシガン、ウィスコンシンの2州で上回っている。トランプ氏がやや優勢であるものの、いずれも誤差の範囲内となっている。

トランプ、ハリス両氏は2日、期日前投票の最終日を迎えたノースカロライナ州で集会を開催した。トランプ氏は、有権者の関心が最も高い経済政策を巡ってハリス氏を批判。1日に発表された10月の雇用統計の非農業部門雇用者数が前月比で1万2000人増と予想を大きく下回ったことを挙げ、「通常は20万人か25万人くらいだ。時には30万人や40万人の雇用増があるのに、1万2000人など聞いたことがない」と述べ、「カマラ経済」は失敗しているとこき下ろした。

一方、ハリス氏は、トランプ氏の「危険性」を改めて強調。「ドナルド・トランプ氏と違って、私は自分の意見に反対する人々を敵だとは思っていない」と主張し、「彼は、彼ら(政敵)を刑務所に入れようとしている。私は彼らにテーブルの席を与える。それが本当のリーダーシップだ」と訴えた。

フロリダ大の集計によると、2日の時点で約7500万人が期日前投票を済ませた。コロナ禍で期日前投票の利用者が多かった2020年には及ばないが、16年の4700万人から急増した。

期日前投票では、ハリス氏が優位な女性の割合が高いことから、同氏にとって良い兆候との見方もある。

政党別集計が可能な州で見ると、民主党が37・9%、共和党が36・3%となり、共和党の割合が増加した。共和党は、20年の選挙で民主党に比べて期日前の投票率が大幅に低かったため、今回の選挙では利用を奨励している。

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