民主党大会初日 ハリス氏支持で結束 バイデン米大統領呼び掛け 

9 日 、 演 説 後 、 登 壇 し た ( 左 か ら ) ハ リ ス 副 大 統 領 、 夫 の ダ グ ・ エ ム ホ フ 氏 、 バ イ デ ン 大 統 領 、 ジ ル 夫 人 ( 山 崎 洋 介 撮 影 )

【シカゴ(米イリノイ州)山崎洋介】11月の米大統領選に向けた民主党全国大会が19日、中西部イリノイ州シカゴで開幕した。この日は、7月に大統領選からの撤退を表明したバイデン大統領が演説し、「民主主義の擁護」のため、民主党候補のハリス副大統領の下で結束するよう呼び掛けた。

バイデン氏は上院議員時代から続く政治経験を振り返り、「これまでの経歴で多くの間違いを犯してきたが、私は皆さんのために全力を尽くした。50年間、私はわが国のために心血を注いだ」と訴えた。会場からは「ありがとう、ジョー」という声援が響いた。

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バイデン氏は、選挙戦から撤退するように圧力をかけた党幹部らに憤慨していると報じられていたが、演説の中でこれを否定。「撤退するように説得した人たちに私が腹を立てているという話は、全く事実ではない」と強調した。

また、共和党候補のトランプ前大統領について、「うそつき」だと繰り返し主張し、「自分第一に考え、米国を後回しにしている」と批判した。トランプ氏は次期大統領選で敗れたとしても敗北を受け入れないと主張し、「自分が勝った時だけ国を愛するなどあり得ない」と訴えた。

バイデン氏は、ハリス氏を副大統領に選んだことは「私の全キャリアの中で最善の決断」だったと述べた上で、ハリス氏を次期大統領に選ぶことで「民主主義を擁護しなければならない」と訴えた。

バイデン氏の演説に先立ち、ハリス氏もサプライズで登壇し、短いスピーチを行った。その中で、バイデン氏について「米国に対するあなたの歴史的な指導力と、生涯の奉仕に感謝する。われわれはあなたに永遠に感謝する」とたたえた上で、「この11月、われわれは一つになり、楽観性と希望、信念を持ち、前進する」と述べ、勝利への決意を示した。

党大会は、22日まで行われ、21日夜には、副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事、22日夜にはハリス氏の指名受諾演説が行われる。

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