トップ国際北米ハリス氏、民主党指名確実 トランプ氏と対決姿勢

ハリス氏、民主党指名確実 トランプ氏と対決姿勢

2日、米東部デラウェア州ウィルミントンの選挙対策 本部で演説するハリス米副大統領(AFP時事)

【ワシントン山崎洋介】米大統領選でバイデン大統領(81)が撤退後、後継候補として指名したハリス副大統領(59)は22日、民主党の候補者指名を受けるために必要な数の代議員の支持を確保した。ハリス氏は同日、東部デラウェア州でバイデン氏撤退後、初めての演説を行い、「民主党を団結させ、国を団結させ、この選挙に勝つために全力を尽くす」と決意を示した。

AP通信によると、少なくとも指名獲得に必要な1976人の代議員がハリス氏に投票する予定だという。ハリス氏は声明で「近々正式に指名を受けることを楽しみにしている」と述べた。

米民主党は、8月19~22日に全国大会を開くが、同党全国委員会は候補者を指名する手続きを前倒しし、同月1~7日の間に代議員のオンライン投票で大統領候補を選出する方針を示した。

ハリス氏はバイデン氏から引き継いだ選対本部を訪問して行った演説で、検事として多くの性犯罪者や詐欺師らを扱ってきたとした上で、「トランプ氏がどのような人間か知っている」と述べ、対決姿勢を示した。また「トランプ氏は、多くの国民が完全な自由と権利を持っていなかった時代に国を戻そうとしている」と批判し、「この選挙戦で誇りを持って、私の実績とトランプ氏の実績を戦わせる」と訴えた。

ハリス氏の陣営は、バイデン氏が撤退表明してから24時間で8100万㌦(約127億円)を集めたと述べた。88万8千人以上の草の根の献金者は、うち60%が今回の大統領選で初めて献金したという。同陣営は、大統領選において24時間で集めた献金額としては「史上最高」とした。

一方、トランプ氏は22日、自身のSNSで、メディアは「『愚か者』カマラ・ハリス氏を、完全に失敗した取るに足らない副大統領から、未来の『偉大な』大統領に仕立て上げようとしている。だが、そうはなるまい」と反撃した。

またトランプ陣営は、ハリス氏への一連の批判攻勢を開始しており、同日の声明では、「カマラ・ハリスは『ジョー・バイデン2.0』だ。しかも、彼女はもっと悪く、さらに左寄りだ」「バイデン氏の国境担当官として、南部国境での侵略を助長した」などとこき下ろした。

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