【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)早川俊行】全米最大の保守派集会「保守政治行動会議(CPAC)」の主催団体として知られる「米国保守同盟」のマット・シュラップ会長は18日、共和党全国大会が行われているミルウォーキー市内で世界日報の取材に応じた。シュラップ氏はバイデン政権のエマニュエル駐日大使が日本にLGBT法の制定で圧力をかけたことについて、「他国の国内法を変えるために外交政策を使うなどというのはありえないことだ」と痛烈に批判し、トランプ前大統領が返り咲いた場合、「このようなことは終わる」と断言した。
トランプ政権復活後の日米関係については、「日本の状況に少し左右される」としながらも、「米国にとって日本ほど重要な国はない。トランプ氏と安倍晋三元首相の関係は歴史を変え、中国をより封じ込めるのに寄与した」と語り、緊密な関係は堅持されるとの見通しを示した。
また、トランプ氏の当選が日本の保守運動にも「活力とエネルギーをもたらすことを望む」と強調。「米国の民主主義に影響を及ぼしているのと同じ問題が多くの国々で起きている」とし、日本でも「日本版トランプ」が現れなければ、「中道右派政党は大きな政府を信奉し、個人の自由や権利が侵害され続けるだろう」との見方を示した。