トップ国際北米ヘイリー氏ら「結束」演出、トランプ氏へ「強力な支持」 米共和党大会2日目

ヘイリー氏ら「結束」演出、トランプ氏へ「強力な支持」 米共和党大会2日目

16日、米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で演説したニッキー・ヘイリー元国連大使(桑原孝仁撮影)
16日、米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で演説したニッキー・ヘイリー元国連大使(桑原孝仁撮影)

【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)山崎洋介】共和党全国大会の2日目が16日、米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで行われ、11月の大統領選に向けた予備選でドナルド・トランプ前大統領(78)と候補者指名を争ったニッキー・ヘイリー元国連大使は、トランプ氏への「強力な支持」を表明し、党の結束を呼びかけた。

13日の銃撃事件で耳を負傷したトランプ氏は、昨日に続き会場に姿を現した。ヘイリー氏らかつてのライバルたちは、トランプ氏が見守る中、力強い支持を相次いで表明した。

16日、米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で演説したニッキー・ヘイリー元国連大使(桑原孝仁撮影)

ヘイリー氏は冒頭で「まず、はっきりさせておきたい。ドナルド・トランプ氏は私の強力な支持を受けている」と強調。その上で、「私はトランプ氏に同意しないことより、同意することの方が多い。われわれは強い米国や安全な米国を維持させることで同意している」と訴えた。

ヘイリー氏は、3月に大統領選から撤退した後、5月にトランプ氏の支持を表明したが、その後も同氏とは距離を取っていた。こうしたこともあり、予備選でヘイリー氏に投票したより穏健な共和党支持者や無党派層の人たちが、本選でトランプ氏に投票するかが注目されていた。

米メディアによると、ヘイリー氏は当初党大会への招待を受けていなかったが、最近になって招待を受け、銃撃事件後に出席が決まった。ヘイリー氏は演説で、トランプ氏から党の結束のために出席するよう依頼されたと説明し、「今夜ここに来たのは、米国を救うには共和党の結束が不可欠だからだ」と述べた。

16日、米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で演説したフロリダ州のロン・デサンティス知事(桑原孝仁撮影)

また1月まで指名候補争いをしていたフロリダ州のロン・デサンティス知事は、「ドナルド・トランプ氏が最高司令官だったとき、我々の国境はより安全になり、我々の国は尊敬されていた」とし、トランプ氏を再びホワイトハウスに送るよう呼びかけた。このほか、大統領選に出馬していた実業家のラマスワミ氏もトランプ氏への支持を表明した。

2日目の最後には、トランプ氏の義理の娘で、共和党全国委員会共同委員長のララ・トランプ氏が演説。トランプ氏について「家族のため、そして米国のために自らを犠牲にする男」だと指摘。「ドナルド・トランプは、名声や金銭のために大統領になりたいのではない。信じられないようなことに直面しながらも、(大統領選を)続けるのは、米国を愛しているからだ」と語った。

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »